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エクアドル日記(2003年12月)
12月31日(水) 

昨日の忘年会、帰ったのは午前1時過ぎ。宿題もやらずにそのままバタンと寝てしまった。
で朝起きるとすでに7時半。1時間の寝坊。目覚ましかけるの忘れちまった。よって朝飯も食わずに15分であわてて準備して7:45に家を出る。ちなみに、昨日からうちの父ちゃんと母ちゃんはコスタ(海岸地方)の親戚の家に、新年を過ごすため旅行に出かけた。だから今この家には俺しかいない(息子のエドワルドは、最近どこかで遊びまくってて、ほとんど家にいないんだよね)。

今日はよく考えてみるともう大晦日。全くそんな感じしないけど。
8時から通常の文法の授業。全員眠い顔してる。でやっと10時半までの授業に耐え、ここからFin de Ano(年末)の特別イベントを学校でやった。まずバイレ(ダンス)。そしてテスタメント。これは、今晩人形にされて燃やされる人(※後述)が、そこに参加する友達達のキャラクターを評して、来年はこんな風になるとか、こんな物を贈りますとか、笑い話にして披露する、というもの。
例えば、「いつも授業に遅刻するアツシ君には、でっかい目覚まし時計を10個プレゼント!」みたいな。

でそれが終わると、いよいよ人形を燃やす。この人形は、「Ano Viejo(古い年)」と言って、「古い年」を燃やすことで古い年にあった嫌なことを一掃し、新しい年には幸せが来ますように、との願いをこめて焼く。日本で言えば、年明けに神飾りや古い絵馬とかお守りを焼いてその年の無病息災を願う「どんと祭」(仙台)みたいなもんだね。
人形は、古着の中におがくずをつめ、顔を作って出来上がり。簡単に見えて結構精巧にできてるのよ、これが。遠くから見るとホントの人みたいだもん。
政治家や有名人の人形を作ることも多い。実際、12月30日くらいから、街中でこの人形を売ってた。ブッシュ、フセイン、ビンラディン、グティエレス(エクアドルの大統領)等々。今年はマイケル・ジャクソンもいただろうな、きっと。ただ、普通の人は自分の身近な人の誰かに似せて作る。日本人的な感覚だと、自分の人形が作られて、それが焼かれちゃうとなると抵抗あるけど、こっちの人は別に平気らしい、というかただの習慣だよね、きっと。

普通はこれを1月1日の午前0時前後、つまり年が変わるときに燃やすんだけど、学校では、エクアドル文化勉強の一環として、昼間に燃やした。人形にガソリンをかけて火をつける。で人形の中に爆竹や花火を入れることも多く、それに火がついて凄まじい音を立てる。
燃えてる時に人形を飛び越えると福が来る、って迷信もあって、みんな燃える人形を飛び越えてた。もちろん俺は飛び越えてないけどね(笑)。

さて、その後夕方家に帰る。家はがらんとして誰もいない。あまりに眠かったので一眠り。夜起きて宿題やってインターネットやって(父ちゃん母ちゃんいないからやり放題!)、夜11時半、あと30分で年が変わるって時に外に散歩に出かけた。
外では、そこらじゅうですでに人形を燃やしている。大体が自分ちの前の道路で、大人子供家族総出で人形が燃えるのを見ている。若者グループは、夜中だというのにガンガンに外に音楽を流して、酒を飲んで騒ぎながら燃やしている。そしていたるところでロケット花火を上げている。中にはでかい道路の真ん中で燃やして、通行する車の大迷惑になってる奴らもいる。
そしていよいよ午前0時。この瞬間には、一斉に街中でロケット花火が間断なく爆音を立て、そして人々は仲間全員と抱き合って新年を祝う。
俺はそんな様子を見ながら街を一人で歩いていた。
ここ数年は、大体飲み屋かカラオケボックスで年を越していた俺。
協力隊員としてエクアドルで越す初めての年は、別段特別なものではなかった。

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