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エクアドル日記
(2004年1月)
1月6日(火) 晴れ一時大雨

今日は、Los Santos Inocentes(サントス・イノセンテス)の仮装行列がセントロ(旧市街)で行われた。
聖書を読んだことのある人は分かると思うが、「Los Santos Inocentes」とは、キリストが生まれる頃、ユダヤ人に救世主が現れるかもってんで、当時のローマ王・ヘロデが、ユダヤ人の2歳以下の子供をすべて殺すように命じ、その時に殺された子供達のことを指す。「inocente」というのは子供とか幼児って意味がある。その記念日としてこの祭りが行われる。ってことでこれも宗教的なイベントなわけである。クエンカでは、1月6日に仮装行列をする。また、日本のエイプリルフールのように、この日はウソを言ってもいい日だ(理由は分からん)。

クエンカ旧市街は、夜になると各建物がライトアップした。特に、クエンカの象徴・カルデロン広場とカテドラルは幻想的な美しさだった。そして、辺りが暗くなった夜7時頃から本格的に仮装した人々の行進が始まる。12月24日の「パセ・デル・ニーニョ」の時と同様、通りの周りは2重、3重の人垣ができ、この仮装行列を見守る。そして、アイスや仮装用マスクや綿菓子なんかの売り子達が声を張り上げて売っている。始めは俺も池田君、マチコ、直子ちゃんと一緒に見てたんだけど、途中で腹へったんで俺が「飯食ってくる」って単独行動に走ったおかげで、その後完全にはぐれてしまった。

どんな仮装してるかっていうと、まぁ何でもありだね。キリスト教的な牧師、神父、悪魔、天使もいるし、もっと民俗的な、動物のお面を被った人々(こちらでは、人間それぞれが、様々な動物の習性を持っていると考えていて、それぞれが犬とか馬とか猿とかのお面を被る)、それ以外にもジェイソンとかモンスター系、化け物系っていうのもたくさんいる。

でしょうがないから俺も50センターボ(55円)で緑色のマスクを買って、ずっと被ってた。ただ、独りだったので全然面白くなかった。誰も俺を写真に撮ってくれんかったし。だけど、マスク越しに見る、人々が俺を見る表情を観察するのは面白かったな。結構グロテスクな顔のマスクだったからね。
それに加え、「仮装することで自分じゃなくなる」感覚。誰も俺が俺だって分からないわけさ。

てな感じでマスクをかぶったまま、8時半まで独りで行列を見てた。あまりに人が多いので、結局池田君たちは見つからなかった。
仮装して、殺された子供達のことを思う、サントス・イノテンセス。


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