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エクアドル日記(2004年1月)
1月18日(日) 晴れ

日曜の朝にしては珍しく、早起き。7時に起きて、テルミナル(バスターミナル)へ向かった。今日はクエンカ近郊の街を巡ろうと思い立ったのだ。9時発のバスに乗ってまずはグアラセオ(Gualaceo)へ向かった。50分ほどで到着。バス代は50センターボ(55円)。
日曜のグアラセオには、インディヘナの人たちの市が立つ。市場(メルカード)は、あふれんばかりの野菜・果物と、色とりどりの民族衣装を着たインディヘナのおばさん達で活気に満ちていた。大量のバナナの山が目に付く。
近くの食堂でチキンサン
ドイッチを食べる。例によって店のマスターが話しかけてくる。
「どこから来たんだ?」
「日本だ、だけど今はクエンカに住んでる。」
ひとしきり彼と話をして食べ終わって次の目的地・チョルデレグ(Chordeleg)へ。バスで5分ほどのところの小さな町だ。ここの名物は宝石。たくさんのジュエリー屋が集まっている。街の中心にある広場横に教会があり、日曜の朝ということでミサをやっていた。教会内を埋め尽くしたたくさんの人たちが、牧師の言うことを聞き、みんなでその言葉を復唱し祈っている。その姿を見ると、「宗教の力」というものをまざまざと感じさせられる。こうも人間は宗教に頼るのか。
そして、次はサン・バルトロメへ。しかしチョルデレグからは直通バスはないという。バスの車掌の若者に聞いてみたら、
「じゃあこのバスに乗れ。サン・バルトロメへ行くバスが通っているところで降ろしてやるから。」
というのでバスに乗った。バスはシグシグ(Sigsig)行きで、途中サン・バルトロメへの分かれ道でバスを降りた。
そこは、山の中のど田舎。粗末な青空食堂が1軒。山あいに、きれいな川が通っている。空は真っ青。強烈な日差し。そこで20分ほど待っても、一向にサン・バルトロメ行きのバスが来る気配がない。アメリカのテキサスかニューメキシコに一人取り残された感じ。灼熱の太陽と大自然。
橋を渡ると、もう1軒粗末な店があった。そこにいた子供達に聞いてみる。
「サン・バルトロメに行きたいんだけど、バスは何時かな?」
「30分に1本くらい。」
ということでそこのベンチに腰を下ろして待つことにした。と横には昼間からビールを飲んでいる老人が座っている。
「お前はどこから来たんだ?中国か?」
「日本だ。」
「そうか、台湾もあるな。日本も中国だろ?」
またか・・・。と思いつつ中国と日本が違うことを説明したが、最後まで分かってもらえなかったみたい。何しろ結構イっちゃってる老人で、しかも酔っ払ってる。さらに悪いことに、彼のスペイン語が全然分からない。発音が聞き取れない。何度聞きなおしても分からないことが多々あった。が、彼はお構いなしに色々話しかけてきた。で俺のタバコをあげると、ビールを飲ましてくれた。真昼、太陽の下で飲むビールは最高だ!
で子供達も興味津々で俺と老人の会話を聞いている。そしたらまた老人が俺のビデオカメラに目が釘付けになって、例のごとく貸してあげた。で彼らの写真、ビデオを撮ってるうちに、ついにやって来た、サン・バルトロメ行きのバスが。1時間くらいここにいたかな。
老人と子供達に別れを告げバスに乗り込む。
サン・バルトロメは、そこから急な山道を登ったところにある、小さな町だった。(バスの中から見る山間の風景は素晴らしかった。遠くの山の中腹に、家が点在している。)
教会の前のサッカーコートで、大勢がサッカーに興じている。俺がここに来た目的というのは、「ギターを買う」ことだ。ここサン・バルトロメは、「ギターを製造している街」ということで有名なのである。たが、どこを探してもギター工房がない。でまたまた粗末な食堂に入って、モラ(キイチゴ)のジュースを飲みながら店のマスターに聞いてみたところ、ギター工房があるのはここから車で5分ほど行ったところだという。そこらを走ってる車に頼んで乗せてってもらえばいい、という。その時、店の
前の小さな道をバスが通った。マスターが叫ぶ。
「おぉ、あのバスで行けるぞ、お前!」
「おぉ、そうか、ありがとう。」
でジュースの代金30センターボをあわてて払ってバスに乗り込んだ。運転手に、「ギター工房で降ろしてくれ」と告げる。
バスは、舗装されていないボコボコ道をガタガタ揺れながら走る。不覚にも、バスが走り始めてすぐ、暖かい陽気と心地よい揺れに誘われて、眠りに落ちてしまった。運転手も運転手で、俺は一番前の席に座ってんのに、全然教えてくれなかったのよ。で10分後くらいに起きると、バスは民家一つないガタガタ道を相変わらず走ってる。「まだ着かないのかな?」というのを続けてるうちに、バスはグアラセオに戻ってしまった。そう、このバスはグアラセオ行きだったのだ。
車掌に、「俺はギター工房に行きたいって、乗る前に運転手に言ったんだ」って言ったら、バス代を払わなくてもいいことになった。ラッキー!
もうクエンカに帰らなあかん時間だから、まっいっか。グアラセオから再びバスを乗り換えてクエンカに戻ったのは午後5時。
今日はマドレ公園でまたサッカーをするつもりだったんだけど、こんな遅くちゃもう奴らいないだろうな、などと考えつつテルミナルの食堂で飯を食う。
ギター工房はまた次の機会に行くことにしよう。
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