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エクアドル日記
(2004年5月)
5月21日(金) 
 

今日は朝8時半の飛行機でキトへ。エクアドル中の協力隊員全員が集まって、「安全対策協議会」という会議が行われた。今回は日本から安全管理関係のスペシャリストの方々(警視庁出身)を招いて、エクアドルの犯罪状況や安全確保の方法等を指南してもらった。もっとも、内容は日本で派遣前研修でやったこととあまり変わらなかったけど。
そしてもう一つ、風疹の予防接種も受けた。今ここエクアドルでは風疹が流行っているらしく、エクアドル人には39歳以下の人には予防接種が義務つけられている。俺たち外国人も、海外旅行の際とかにこの接種証明書の提示を求められる可能性があるらしく、受けるに越したことはない、とのことで受けたわけだ。

「安全協議会」は午後5時ごろ終了、すぐに俺はキトのテルミナル(バスターミナル)へ向かった。実は来週の月曜24日は、「ピチンチャ戦勝記念日」というエクアドル全体の祝日なので、明日から3連休なのだ!俺にとって3連休以上は今回で3回目(過去に4連休2度のみ)。テナわけでこの絶好の旅行機を逃すわけにはいかない。もう今日金曜の夜からオタバロに移動して、オタバロ、コタカチ、イバラというキト近郊の観光地に行くことにしたわけである。

バスは6時発オタバロ行き。初めテルミナルを出るときは俺しか乗ってなかったけど、キト市内を走ってるうちすぐに席は満席になった。俺の隣のオバちゃんと小さな娘もオタバロに行くらしい。

夜のキト市街を北上し、バスは人気のない山の中へ。2時間ほどで巨大な街の灯が見えてくる。その街に到着し、俺の隣のオバちゃんも降りてしまったが、何となくそこは「街」という感じがしない。少なくともセントロではない。
(これはオタバロ行きなんだから、まだ走ってるって事は、まだ着いてないって事だろう。)
と考えてバスに乗り続けた。だが、バスはその大きな街を通り過ぎ、再び人気のない暗い道を走る。
(あれっ?おかしいな?)

有料道路の料金所(オタバロ-イバラ間)

もう遅かった。バスはオタバロを通り過ぎたのだ。Atuntaquiという小さな街に着き、地図で慌てて確認する。確かにもうオタバロは通り過ぎてる。で結局このバスはイバラ行きだと分かった。オタバロからイバラまでは30分ほど。もう午後9時。途中の小さな街で不用意に降りるのは危険だと思い、イバラまで乗った。
終点イバラに到着して、運転手と車掌に事情を説明する。
「どうしてオタバロで降りなかったんだよ?」
「だってどこがオタバロかなんて初めてで分からないし、このバスはオタバロ行きだと思ってたんだよ。ここからオタバロに戻るバスはある?」
「もうこの時間だとないよ・・・。車を拾っていくか、タクシーか・・・。どうする?」

でこの車掌の若者が本当にいい奴で、心底俺のことを気の毒に思ってくれた。で俺が「タクシー拾って戻るわ」というと、親切にも彼は道に出てタクシーを拾ってくれた。さらにはタクシーの運ちゃんに事情を話してくれて値段交渉までしてくれたのだ。初め10ドルと言っていたタクシーの運ちゃんも8ドルまで下げる。さらに車掌の若者が「7ドルだ!」と迫ってくれたが、結局8ドルで決着(途中1ドルの有料道路を通るので、これ以上は下げられないとのこと)。俺は車掌の若者に礼を言ってタクシーに乗り込んだ。

このタクシーの運ちゃんもなかなか陽気なオッちゃんだった。歳は30代前半だろうか。
「バス乗り過ごしたのか?」
「あぁ。」
「俺もキトに行った時にやっちゃったことあるぜ。」

で急に大雨が降ってきた。それも半端じゃない強さだ。ほとんど視界がなくなる。だけど運ちゃんは強気に飛ばす。前のトラックが前方20mくらいのところで急に視界に入ってくる。いきなり急接近。
「おいおい、気をつけてよ!」
「大丈夫、大丈夫。」
ってな感じで運ちゃんは見えないくせに平然としている。助手席の俺は曇ったフロントガラスを手で拭いてやりながら、内心ビビッていた。シートベルトもしてないしね、もちろん。
だけどこの雨はあっという間に止んだ。そして一度通り過ぎたオタバロの街の灯が見えてくる(右写真)。イバラからタクシー飛ばして20分、といったところ。
オタバロのセントロでタクシーを降りる。

夜10時近い。オタバロのセントロをしばらくホテルを探して歩く。いくつかのオスタル(安ホテル)の明かりが光っている。だが腹が減っていることに気づき、レストランを探し始めた。まばらに歩いている通行人に「この近くにまだ開いてるレストランはありますか?」と聞く。
教えてもらったところ、街中心部の教会と公園に程近い場所に、ピザレストランがあった。
(ピザも久しぶりにいいな。高いだろうけど。)
てんでそのピザ屋に入った。数人の客がいて、奴らは俺と俺が持っていたビデオカメラを見てすぐに日本人だと思ったらしく、
「ありがとうございます。」
とか日本語を話しかけてきた。ここが観光地であることを感じる。日本人の少ないこの国で、日本語を話すエクアドル人がいきなりいたわけだ。キトから2時間、「地球の歩き方」には、「オタバロの土曜市は、もはやエクアドル観光に欠かせないところだ」と書いてあったので、少ないながらも日本人観光客も来るのだろう。
でピザは1人前3.3ドル(360円)とやっぱり高かったけど、具もヴォリュームも最高で美味かった。

レストランを出て、しばらくセントロを歩く。もう夜11時近い。だが、オタバロセントロの金曜夜は、全く危ない雰囲気はなかった。家族連れもまだ歩いているし、若者グループも危険そうな奴らはいない。治安はだいぶいいらしい。
しばらく歩き回った後、インディヘナの人たち(おそらくオタバロ族)の経営する一泊5ドルのオスタルを見つけ、そこに泊まることにした。

明日はオタバロ名物「土曜市」を満喫する。


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