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エクアドル日記(2004年8月)
8月22日(日) 曇り後晴れ
オリンピック、南米各国の成績は?
オリンピックも佳境に入って、後半は陸上競技で盛り上がっている。日本の今五輪での活躍は凄まじく、眠っていた才能が突如目覚めたかのようなメダルラッシュ。特に金メダルを量産している。今日本が異常に盛り上がっていることは想像に難くないが、全くこちらではイメージできない。日本選手が勝った映像は、ほとんどこちらでは流れない。
青空にそびえるカロリーナ公園の十字架(キト)
夜明けのサントドミンゴ教会(キト)
さて、翻って南米各国の成績次第。南米というのは、今までオリンピックでほとんど活躍してない、ってことがここエクアドルにいると分かる。エクアドルの五輪ニュースは、エクアドル選手がほとんど出場していないしメダルが期待できないこともあり、仲間意識があるのか、南米各国の選手の活躍の模様にかなりの時間を割いている。典型的なところでは、テニスのチリ選手、バレー男子のブラジルチーム、バスケ男子のアルゼンチン、サッカーのアルゼンチンとパラグアイ。だけど各国が今までに獲得したメダル数を見ると(22日現在)、キューバ(中米)8個、ブラジル3個、チリ3個、アルゼンチン2個で、他はほとんどゼロ。日本はすでに26個も取ってるのに。
南米人というのは、基礎体力が他の大陸の人間に比べて劣るのではあるまいか、というのが現時点で俺が出した一つの仮説だ。確かにサッカーはブラジル、アルゼンチンはじめ強い国が多い。バレーもまずまず。がそれ以外の競技はどうか。チーム競技以外の、特に基礎体力がモノをいう陸上とか水泳とか。全くダメ。基礎体力が劣っているのではないか。それとも基礎体力は他大陸の人間と同等だが、トレーニング方法の問題なのか。はたまたそんな個人競技には人々は見向きもせず、競技人口が決定的に少ないことが原因か。誰もやってなかったら決して強くはなれない。
(余談であるが、球技を見てみると、ここエクアドルでは例えばバドミントン、野球は誰もやっていない(ちなみに、エクアドルでは現在野球隊員が活動中)。)
南米人といえば、各国にその比率に差があるとはいえ、先住民インディヘナ、スペイン人とインディヘナの混血・メスチソが大部分を占め、その他少数のヨーロッパ系の白人やアフリカ系黒人である。(ただし、ブラジルとアルゼンチン、ウルグアイはヨーロッパ系移民が多い国で、白人系が占める割合が多い。ブラジルとアルゼンチンが世界で戦える国であるのは、このことに起因してると考えられる。)
メスチソ、インディヘナの人々は、「エクアドル人」のページで指摘したように、背が低い。決して世界で大きいとは言えない日本人と比べても小さい。つまり、体力的なハンディを背負っていることは間違いない。となれば、そのハンディを補う何かがなければ、特に陸上や水泳等の個人競技では勝てない。チーム競技であれば、体力差を戦術や個々の「賢さ」で補うことは出来る。だが、体力そのものがモノをいう競技では、この体力差を何とかして縮めないと勝てない。科学的なトレーニングで効果的に鍛えるしかない。
今後どうか。まずは外国人トレーナーを雇って海外の科学的トレーニング法を学び、エクアドル人自身がコーチングできるようにならないと。もっとも、そんなこと(スポーツ)に力を入れられるほどの余裕はこの国にはない。世界と対等に戦えるようになるには時間がかかるだろう。というか、そういう日が将来やって来るのか、はなはだ疑問だ。まずは健全な社会を作らないと、スポーツに手を回してる余裕はない。
こう考えると、オリンピックのメダルの数が、その国の経済力と決して無縁ではないという思いが強くなる。
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