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エクアドル日記(2004年11月)
11月19日(金) 晴れ後雨


ミゲル(左)とファビアン(右)

金曜の夜。寝不足の1週間がまた終わった。夜から降り出した雨が、俺の部屋の外にある車の屋根をバンバンと叩いている。
裏に住んでいる、うちのカァちゃんの義理の息子のミゲルに誘われ、彼の家でこれまたカァちゃんの義理の息子であるファビアンと3人で一杯やることになった。ちなみに、ここのカァちゃんには子供が3人おり、2人が娘で1人が息子である。すなわち、このミゲルとファビアンと言うのは、カァちゃんの2人の娘の夫どもなのである。直接奴らに聞いたことがないから詳細は不明だが、2人とも30代後半から40代前半といった年恰好だ。
ミゲルは、その小柄なメガネ面から、見た感じ気の弱そうなオドオド系サラリーマン、といったタイプ。話してみても善人・マジメぶりがうかがえる人柄だ。「彼っていいひと、だけど・・・。」で終わることが多かった人生を歩んできたと俺は見ている。
ファビアンの方は一転してちょっとインテリ入った遊び人風バカって感じだ。普段からショーもない冗談とハッタリが得意なオヤジである。だが、割合と堅い話も出来るのが彼のセールスポイントであろう。

酒はもちろん、シュミールのコーラ割り。エクアドル人が「宴会やるぞ!」と言って持ち出してくる、または買ってくる酒は、いつもシュミールだ。シュミールはエクアドル産の酒なのだが、店、つまり飲み屋ではあまり飲まない、というかメニューに乗ってない、いやあるところもあるが、ちょっとこじゃれたバーでは、シュミールを飲んでいる人を見ることはほとんどない。ビールとかカクテルとかワインがメインなのだ。

眠りこけるミゲル

つまり、シュミールは「宅飲み」「道飲み」(これを僕達は「カジェ飲み」と言っている。「カジェ」とは、スペイン語で「通り、道」の意味)の主役、ということになる。エクアドルでは、夜になるとよく道端や公園で若者達が集まって宴会を開いている光景をよく目にするのだが、そこで飲まれている酒はビールとシュミールが圧倒的に多い。日本で言えば、「呑」とか「ワンカップ大関」といった家で飲む大衆酒に当たるだろう。
シュミールはサトウキビから作った蒸留酒らしいので、要はラム酒(Ron)と同じ、ということになる。ロンをコーラで割って飲む「キューバ・リブレ」と言うカクテルがあるが、シュミールのコーラ割りも、要するにキューバ・リブレ・エクアドルバージョン、またはエクアドル・リブレと言えるわけである。

さてさて、夜9時ごろ飲みが始まって、3人して日本のことやエクアドルのことや音楽のことやスポーツのことを話す(彼らはなぜか80年代の欧米ロックをよく知っていて、話が弾んだ)。ミゲルは既にかなり酔っているらしく、いわゆる酔っ払い特有のモード、つまりくだらないことを繰り返し言うとか声がでかくなるとかろれつが回らないとか、そういう症状を露にしてきつつ、俺にさかんに話しかけてきた。さらには、マジメ・誠実系の人間にありがちな「酔っ払うと人が変わったように乱れる」を忠実に再現していた。クダラナイ冗談を言い、ちょっとしたことでファビアンに突っかかっていったりしていた。だが、程なくして急速にガソリン切れに向かい、話さなくなったと思ったら頭を突っ伏して眠ってしまった。
さらにファビアンと2人でしばらく話し込んでいたが、ミゲルは寝ちゃったし週末金曜日で酔いも回ってそろそろ疲れてきたので、寝ることにした。
外は激しい雨がさらに勢いを増していた。


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