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エクアドル日記(2005年3月)
3月30日(水)
去年9月に入学した電気科1年生の若者達(17歳〜19歳)の授業では、今電子工学基礎をやっているのであるが、奴らの数学力のなさにはホトホト参らせられる。
どんな簡単な計算でも電卓を使うSECAPのガキども
(大部分は17〜19歳、日本で言えば高校生)
以前にも書いたかもしれないが、ここの子供たちは計算が出来ない。どんなに簡単な計算でも、常に電卓を使ってるのだ。俺が高校生の頃ってのは、誰も電卓なんて持ってなかった。っていうか電卓は授業に必要なかった。数学的センスの基本は計算である。頭の中で計算出来るか。例えば、17×99を頭で計算する場合、17×100をやってから17を引く。まぁ計算における数学的センスとはこのようなものだけれども、ここの子供には全くこれが存在しない。「数を扱う」という訓練を全くしていないのだ。さらには小数点や分数ともなるともうお手上げだ。日本の子供なら小学生でも出来そうな問題が出来ない。俺が働く職業訓練校SECAPは、出来の悪い生徒が集まる学校なのでこうなのかもしれない。他の高校の生徒の出来を見てみたいものだ。一体エクアドルの数学教育はどうなっているのか。別に図形の証明問題なんて出来なくたっていい、基礎的な計算さえ出来てくれれば。
数学と理科は、工学の基礎である。技術者になるのなら、ある程度の数学の知識がないとマズイ。常に数がついて回る分野であり、数字のイメージをつかむことで物理的なイメージがつかめる、そんなこともあるのである。
この国にもし工業・製造業を発達させようと言うのなら、ガキの頃からの理数科教育こそが今最も必要である。エクアドルにおける小学校教諭の協力隊員は音楽とか体育の教師が多いのだが、なぜ理数科教師が少ないのか、疑問でならない。将来、第2次産業の発展をエクアドルが望むのなら、理科と算数、これこそこの国の初等教育に必要である。子供の理数能力を上げることで、将来外国資本の工場が進出する可能性もある。今エクアドルには、自動車やエレクトロニクスの外国企業はほとんど拠点を持っていない。製造工場はメキシコやブラジルにあり、そこから南米各地に製品を輸出する。市場規模や社会の安定度はもちろん、現地労働者の質と賃金が外国企業の進出に大きく関わっていることは言うまでもない。
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