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エクアドル日記(2005年5月)
5月19日(木) 晴れ
4月上旬に到着した新隊員5名がスペイン語を学んでいる語学学校ネクスス(NEXUS)。今日は彼らの語学学校最終日。夜、修了式の後の壮行送別会で、俺たちラ・ぼんちが演奏した。学校の小さな中庭で、夜8時半くらいから4曲。ここのところ毎晩雨が降っていたので中庭で出来るかどうか心配だったが、杞憂だった。観客は新隊員5名と、学校のスタッフ、先生やホストファミリーのエクアドル人15人くらい。演った曲は少年ナイフ1曲にブルーハーツ3曲。ブルーハーツの3曲に関しては、エクアドル人達には日本語で何を歌っているのかさっぱり分からなかったろうが、それでいい。感じろ!
なかなか個性派ぞろいの新隊員5人は、明日キトに上がり、いよいよ各任地での仕事に入る。ブエナスエルテ。
ライブ映像(フアン、途中でビデオ止めないでくれ〜いいところなのに)
終わった後いつものようにウンデルバーで打ち上げ。そこでいかにも「ボクたちぬるま湯の中生きてます」って感じのボンボン風情なエクアドル人大学生2人が話しかけてきて、一緒に飲んだ。奴らのうちの一人は日本オタクだった。俺たちが日本語を喋っているのを断片的に聞き取って、喋りたいと思って突っ込んできたのだろう。奴はバンドをやっていて、「ラルクアンシェル」のコピーをスペイン語でやってるそうだ。奴はドラマーで、バンドのヴォーカルは「ハイド」と呼ばれているのだという。アホやろ、お前ら。
奴は片言の日本語を話し、JPOPのバンドやアニメをたいそう知っていた。奴の口から、GLAY、JUDY AND MARY、ルナシー、シャムシェイド等のバンド名が次々と出てくる。奴はそのあたりのいわゆるビジュアル系商業ロックが好きなようである。そんなものに興味のない俺は、もちろんこう言った。
「お前が今挙げたすべての奴等はロックじゃない。そんなものを聞いているようじゃロックは語れんな。」
奴はJPOPの曲やアニメから知ったのだろう、いくつかの日本語について、スペイン語でどういう意味なのかを知りたがった。
「『いいんだけど・・・』、『ちょっと・・・』ってスペイン語ではどうなる?」
アニメに関しては、この国ではなぜか「ゲッターロボ」が人気である。ガンダムは知らなくて、ゲッターロボなのである。その他、エヴァンゲリオンはさすがに知れている。宮崎駿はそれほど人気はないようである。もちろん、テレビで子供向けアニメは日本物が席巻している。
クエンカの日本オタク大学生(右)とその友達。いかにもの風貌
この日本オタクの大学生の女友達は、「セイント聖矢」の始めの歌を歌えるのだそうだ。
俺が教えているSECAPでも、ガキどもは俺のよく知らない日本アニメまで知っている。
キトで同期の日本語教師隊員の教え子の30男エクアドル人は、30にもなってアニメTシャツを着ているほどの筋金入りの超日本アニメオタクだったが、日本語学校のないクエンカにも日本オタクのエクアドル人がいようとは新鮮な驚きだ。それもアニメだけでなくJPOP好きだとは。
ここエクアドルで日本語を大学で学んでいる少数のエクアドル人の最大の動機は、就職のためなどではなく、日本アニメを理解できるようになることとか、アニメソングを歌えるようになることである。ここでは日本人観光客は少ないし、日本企業の進出もほとんどないので、大学で日本語を学んでも就職の武器とはならないのである。
それにしても、日本のことなど全く知られていないここエクアドルで、日本と中国と韓国の区別を誰もつけられないこのエクアドルで、日本アニメは、車、電気製品と並んで、「日本発のモノ」として圧倒的な存在感である。テクノロジー以外の「文化」としては、唯一の普及だろう。
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