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日本帰国日記(2005年12月)
12月20日(火) 晴れ(新宿)
久しぶりの新宿。久しぶりの高層ビル街。今日は新宿で健康診断と帰国報告会。
その後駅や街を歩く。恐るべき人の数だ。特に駅。駅の空間全体を使って、おびただしい数の人間が無表情に行進している。オープンスペースなどまるでない。エクアドル帰りの身には、この有様は何か異様なものとして目に映る。昔はこれが普通だと思っていたし、今後またこれが普通に感じるようになるのかもしれない。エクアドル人がここに来たら、ビックリしていっぺんでイヤになってしまうに違いない。
「こんな数の人間がこんな近くにギューギューづめになってて何でみんな平気でいられるんだ?」と。
南米の中ではエクアドルは人口密度の高い国だけど、この日本の惨状は全く比にならない。この距離でみんなよくがんばって生きてるもんだ。この都会環境の圧力から生じるストレスが、確実に様々な凶悪・異常犯罪や多くの人間の精神崩壊を引き起こしている。エクアドルから帰った僕には、それは間違いのないことと感じられる。
話は変るけれど、南米のプロすり達がここ新宿駅に来たらきっと財布取り放題だろう。日本に帰って来てまず感じるのは、この国では、ズボンのポケットに入れた財布を気にかけないでいい、という気安さがあることだ。中南米にいる限り、外出している間はポケットの財布を常にケアしていなければならない。僕はどんな時でもどんな国でも常にズボンの後ポケットに財布を入れるのだけれど、バスに乗ったときなどはこの財布の入った尻に全神経を集め、ケツへのどんな小さな刺激も見逃さない態勢を作っている。特に人が集まるところ、メルカド(市場)やバスの中では、いつ何時スられるか分からないのである。
新宿駅、立錐の余地もないほど人間が集まったこの場所では、誰もスリなど警戒していない。治安がいいがゆえに平和に溺れ全く危機音痴となった日本人が、何も考えないで無心に大規模な群れをなして大海を回るイワシたちのように、ただ歩いている。その密度。サイドバイサイドで隙間なく何千匹、何万匹が駆け抜けるイワシの群れ。この新宿にプロのすり集団が入ったら、それこそ入れ食いだろう。
さて、夜。クエンカで一緒だったムロさんとマッちゃんと合流し、飲んだ。エクアドルから新宿へ。その後、駒ヶ根訓練所で一緒に訓練を受けた同期たちと、2年ぶりの飲み会。みんな世界各地から帰ってきた。
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