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日記(2009年5月)
2009/5/28 (Thu.)
マクドナルドの食育支援
リマの巨大マクドナルド(ペルー)
今日は引越し日。東京都大田区から、福島県郡山市に移転する。僕にとっては生涯で10回目くらいの引越しだ。
引っ越すときはいつもそうなんだけれど、昨日の夜からほとんど徹夜で荷造りと掃除。2時間しか寝ていない。
朝8時半から引越し業者の人たちが家にやって来て、次々と荷物を運び出していく。いつもながら引越しのプロの人々の手際の良さに感心する。だが、僕の部屋にはモノが多過ぎた。彼らは、10時ごろに一旦休憩を取ることを僕に申し出た。
「ちょっと休憩させてもらってもいいですか」
「どうぞどうぞ。モノが多くて大変でしょう。」
休みなく重い荷物を持ち運びする引越し屋は、まさに体力勝負だ。しかも僕の部屋は3階建ての3階で、エレベータなどない。すべて階段で降りるのである。追い打ちをかけるように僕の荷物には本が多いときてる。重労働だ。
15分後、再び作業開始。11時頃にすべての荷出し完了。部屋は、ここに始めてきた時と同じようにガランとしてしまった。
引越し業者の人たちは、今回我々を選んでくれたお礼だと言って、万能ふきんと入浴剤と丁寧な挨拶とを残して去っていった。僕は何もない部屋に一人寝転がる。朝から、外は激しく雨が降っている。大粒の雨が、いまやすべてカーテンのはずされたガラス窓を叩き、流れ落ちる。
5月終わりの雨、結構強く降っている割には空は明るい。
疲労と寝不足のためしばらく横になる。しばらくして、疲労と同じくらい空腹を感じていることに気づく。
雨の中、外に出た。
僕は糀谷駅の北側にあるマクドナルドへ行くことにした。時々、無性にビッグマックや吉野家の牛丼を食べたくなることがある。
11時過ぎのマックは、すいていた。そうか、今日は平日である。普段は平日の昼間にマックに行くことなどないのだ。
そんなマックで、2階席の窓際から、雨に打たれる通りを見下ろしながら、引越しの疲労感とこれでこの街ともお別れだという感傷に浸ってビッグマックを食べる。目を店内に戻すと、トレー上に乗っているマックの広告に目が留まった。
『マクドナルドは、子供たちの食育支援に協力します』
とのことである。いわく、マクドナルドは、毎日栄養のバランスの取れた食事を摂ることの重要性を教える、子供の食育支援に貢献しています。Web教材を開発し、さらに小中学校での食育授業におけるモデル指導案を提案しています。
僕は思わず笑ってしまった。
子供の栄養を気にするのなら、マックのハンバーガーを食べないのが一番である。
つまり、マックがなくなれば、それだけで子供たち、大人たちの栄養状態は向上するわけである。ジャンクフード界ナンバーワンの重鎮が、全く何を言っているんだろうとちゃんちゃら可笑しくなってしまった。
本当に真剣に子供たちの栄養のバランスを考えるなら、
「栄養のバランスの取れた食事をするために、マクドナルドのハンバーガーを食べないようにしよう!!」
とでも呼びかけたらどうかね?
さて、アメリカ帝国の象徴であるジャンクフード店・マクドナルドは、日本中にある。全47都道府県すべてに店舗が存在する。駅前にあり、国道沿いにあり、日本全国津々浦々まで、我々の国はアメリカ帝国に侵略されているのだ。
また、世界を見ても、僕の経験から言えば、マックはかなりの多くの国に進出している。アメリカの経済奴隷となっているような国には間違いなくある。最近では、嘆かわしいことに、イスラム国でもマックが若者の間で人気である。僕も、満席のハンバーガー屋で談笑する人々の姿をドバイのショッピングセンターで見た。そもそもが近代的なショッピングセンターというものがある国は、つまり近代的という意味はほぼイコール西洋的ということであり、そういう意味では、西洋文化の浸透もしくは侵略はもはや世界中ですでに進行している。西洋的なものに対する憧れは、かつての日本がそうであったように、他の途上国と呼ばれる国では今でも脈々としている。世界中の情報がいつでもどこでも手に入る今の時代は、なおさらそれを加速している。
マックがない国といえば、政治的な理由でないか、もしくは進出する方がメリットを感じられないくらい経済的に貧しいか、どちらかである。つまり、侵略する側の西洋も、当然のことながら経済的うまみを求めて進出するわけで、過去は実際に軍事的な侵略による植民地化だったが、さすがに今はそういうことは出来ないので、経済的侵略によってその国を支配しようとしている。
ま、話はそれたが、とにかく、大御所マックには、アメリカ合衆国というイカれた親方と同様に、堂々と、恥知らずな「ジャンクフード界ナンバーワン」が似合っていると思うので、よーく自分たちを見詰め直して、
「栄養のバランスなんてクソ食らえ!うまけりゃイイジャン!」とでも言ってもらいたいものである。それが、ジャンクフードがジャンクフードたる生き様だからである。
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