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進化
2003年4月
人間だけが今は奇跡的な進化を遂げて、こうやって地球上を支配しているが、もし他の生物が、人間のように知能が極端に発達したとしたらどうだろう?例えば大トカゲの知能が異常に発達して、その凶暴性はそのままに、ピストルとか核兵器とか武器を開発できてたら、人間との殺し合いは避けられない。大トカゲの武力が人間より勝っていたら、人間は絶滅するのである。
人間以外のすべての生物は、地球の大自然の営みに翻弄されながら、着の身着のまま(!)、本能のままに生きている。丸裸の状態で、強いものが弱いものを食糧にし、生態系の食物連鎖に組み込まれて一生を終わる。その中で、「いかに自分の子孫を残して生き残っていくか」という本能のもとにDNAが変化し、より生き残れるような体の仕組みに自分自身を変化させてきた。それが「進化」である。(キリンの首が長かったり、カメレオンを始めとする様々な生物が保護色であったりするのは、その代表例である。)
人間も、猿からの進化の過程で、なぜか火や道具を使うことを覚え、それまでは普通の猿のようにライオンやトラといった食物連鎖の頂点に立つ猛獣に襲われて食い殺されていたのが、徐々に自分の体力以上の攻撃力・防衛力を持つようになったわけである。
さらにその知能が発達し、もともとはアフリカ熱帯系のただの猿だったのが、様々な生活の知恵を編み出すことで、今まで住めなかったような極寒地にも住めるようになり、今まで食べなかった様々なものを何でも食べられるようになり、アフリカからユーラシア、アジア、果ては北米、南米までその居住地を広げていったわけである。、そしてついには文明まで築くことになった。
現在では、地球の外、宇宙にまでその好奇心を広げ、いずれは他の星に移住しようかという勢いである。明日生きるか死ぬか、自分の身の回りのごく狭い範囲のことしか考えられない他の生物とは対照的である。
人間は、その極端に発達した知能ゆえ、他の動物は誰も対抗できなくなった。ライオンがいくら強いとはいえ(丸腰の戦いでは人間は負けるが)、武器を持てば人間が勝つのである。純粋にその肉体的強さによって地球上を支配していた恐竜の時代の恐竜とは、その支配の質が違う。
その地球の現在の支配者・人間により、地球は破壊され続けている。それとともに、生物も殺戮され続けている。
ある時、本能的に生き残るために、人間に蹂躙されている地球上のあらゆる生物が「人間を殺す」ことを目的に突然変異で進化したとしたら?
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