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Japan Travel 2017
日本一周全国行脚の旅
2.「外で泊まる」ということ

稚内森林公園 無料キャンプ場(北海道稚内市)

芦野公園オートキャンプ場。左奥に見えるのが炊事場
(青森県五所川原市金木町)

石見海浜公園キャンプ場。奥には日本海 (島根県浜田市)

平瀬草原キャンプ場。まさに草原。奥は日本海
(長崎県平戸市)

大泊野営キャンプ場。湾の脇にある。 (鹿児島県肝属郡南大隅町)

大麻山キャンプ場 (香川県善通寺市)

大津谷公園キャンプ場。写真右の川岸がテントサイト 
(岐阜県揖斐郡池田町)
 
大柳川渓流公園。山の中にある。夜は真っ暗で何も見えない
(山梨県南巨摩郡富士川町)

(2)無料キャンプ場

前項の通り、毎日毎日公園を探すのがあまりに行き当たりばったりで、いい公園が見つからなくて大変なので、途中から、無料キャンプ場を探し始めた。キャンプ場ならば、心置きなく、誰にはばかることもなく、堂々と、テントを張れるわけである。
というのも、ネットで、「無料キャンプ場」と検索すると、県別に無料キャンプ場を紹介しているサイトがあるのを発見したのだ。そのサイトで調べたキャンプ場が行程近くにあれば、積極的に利用してみることにした。

こうして、67泊中、11泊は無料キャンプ場での宿泊であった。有料キャンプ場には泊まっていない。有料キャンプ場は高いところが多く、予約手続きも面倒で、その日に次行くところを決めるような寅さん的な旅なので、事前に予約するのが難しい。有料キャンプ場は3000円くらいはするので、それなら3000円前後のビジネスホテルに泊まって、風呂に入り、暖かい布団で寝る方がよっぽどいい。

無料キャンプ場は、いい。ほとんどのところが手続きも何もなし、ただ行って空いてるところに泊まれて、帰りも後片付けして帰ればいいだけである。トイレもあり、炊事場もある。これはいいじゃないかと、旅の途中で気づいた。毎日公園を探すよりも断然いい。

その後ネットで調べるようになったが、無料キャンプ場というのは各地に豊富にあるわけではないのが悩ましいところである。無料キャンプ場は、無料だけあって市町村が運営・管理していることが多いのだが、そもそも無料ということは、市町村が(おそらく)市民サービスや観光振興のために運営していることが多いはずである。となると、維持管理、整備・清掃などの管理は市町村職員がやるか、もしくは委託業者に金を払ってやってもらうことになる。無料では金にならないので、市町村の負担でやっていることになる。これは大変だ。
そんなに数が多いはずがない。

この旅で私は計11か所の無料キャンプ場に泊まったが、ほとんどが文句のない、これで無料なら全然いい、というところであった。

一応、泊まった順に紹介してみる。

(1)稚内森林公園(北海道稚内市)
事前予約必要なし。
広大な駐車場から階段を上がると、木々の中にキャンプサイトがある。なんと、鹿が出迎えてくれる。いきなり近くにいるのに鉢合わせし、驚くことといったらない。普通であれば人間を見て鹿が驚くところだが、ここの鹿は奈良公園の鹿並みに人を怖がらないようだ。
バイク一人、車で二人組のキャンパーが泊まっていた。

(2)芦野公園オートキャンプ場(青森県五所川原市)
事前予約必要なし。
太宰治の生家『斜陽館』を見学した際に、近くに看板があってこのキャンプ場を知った。草地に車を停める駐車スペースがあり、その脇にテントを建てられる。炊事場もトイレも近く、実にいい。私の他に一人だけキャンパーがいた。テントは建ててなかったようである。この人とは、炊事場で少しだけ挨拶を交わした。私は自炊と言っても簡易的なものだが、彼はわりと本格的に作っていたようである。

(3)石見海浜公園キャンプ場(島根県浜田市)
事前予約必要。
「管理事務所が開いている午後5時までに手続きしてください」と言われる。午後5時ギリギリに到着、なんとか手続き完了。ただ、宿泊当日に手続きすればいいのは、良心的。
砂浜に面した草地にひろがる広大な公園内のキャンプ場。海がきれい。テントサイトの他に、バンガローも多数ある。

(4)中瀬草原キャンプ場(長崎県平戸市)
事前予約必要なし。
その名の通り、海沿いの広々とした草原がキャンプサイトとなっている、気持ちのいいキャンプ場。敷地があまりに広く、炊事場があったようだが駐車場から遠かったので、駐車場から離れていないところにテントを設営し、駐車場の片隅にあるトイレで水を得た。また、広々とした草原なので風が強いのが難点で、駐車場のすぐ上にある藪の横にテントを建てて少しでも風の影響を受けないようにした。

(5)大泊野営キャンプ場(鹿児島県肝属郡南大隅町)
事前予約必要なし。
九州最南端の佐多岬までほど近いところ、湾に面したキャンプ場。
誰も人がおらず、サイトに草もぼうぼうで、看板も壊れかけ、ほとんど誰も管理していない廃墟キャンプ場のように見えたが、なんとシャワーは温水が出て大感激。

(6)猪崎鼻キャンプ場(宮崎県日南市)
事前予約必要なし。
海に突き出た小さな岬の高台、山の中にあるキャンプ場。日向灘を見下ろせる、景色のいいところ。誰もいない。

(7)桜井海浜ふれあい広場キャンプ場(愛媛県今治市)
事前予約必要なし。
海沿いのキャンプ場。テントサイトは草地よりも砂地が多いのがやや難点か。

(8)大麻山キャンプ場(香川県善通寺市)
事前予約必要なし。
金刀比羅神宮と善通寺のある善通寺市内から大麻山(おおさやま)を登ったところにある。夜、キャンプ場に登る細い林道で、イノシシの親子が突如道に現れ、危うく轢きそうになった。山深い。
私が着いた夜、大人数の家族連れが大キャンプをしていたが、その夜に撤収していったので、私は一人で泊まる。
すぐ横に野田院古墳が隣接している。歴史の古さを感じさせる土地。

(9)浜風公園キャンプ場(三重県津市)
事前予約必要。
津市香良洲庁舎に赴き、書類記入する。着いたのが午後6時過ぎで、庁舎の営業時間は終わっていて職員は帰ってしまっていたが、事前に連絡してあったので、警備員風の人が対応してくれ、無事手続きできた。水道が使えるようになる蛇口ロック解除の鍵をもらう。この鍵は、キャンプ場使用後に返却する。
キャンプサイトは場所によってはトイレから遠いが、利用者がいないので広々使えて良い。私以外にキャンパーなし。
海沿いのキャンプ場で、海水浴場が近く、夏は賑わうようだ。

(10)大津谷公園キャンプ場(岐阜県揖斐郡池田町)
事前予約必要なし。
夏休みの金曜日だったこともあり、今回の旅で泊まった無料キャンプ場の中で一番キャンパーが多かった。完全に護岸された川沿いにテントサイトが続く。多くのサイトが埋まっていて、大小のテントが張られ、家族連れから仲間通し、またソロキャンプまで、みんなそれぞれにキャンプを楽しんでいた。
川は人工的な匂いが濃いが、子供たちの格好の水遊び場となっている。

(11)大柳川渓流公園キャンプ場(山梨県南巨摩郡富士川町)
事前予約必要なし。
富士川町の大柳川の渓流沿い、山深い場所にある。誰もいない。山に囲まれた谷沿いで、駐車場には灯り一つなく、真っ暗。暗所恐怖症の人には耐えられないだろう。
大通りからキャンプ場に降りる道が、車1台しか通れないほど狭いうえに、超急坂のため、ここで対向車が来たら相当に辛いだろう。バックでこの道を行くのは至難の業。
サイトは駐車場から遠いのが欠点。



<無料キャンプ場のまとめ>
■利点:キャンプ場なので心置きなく、つまり合法的に泊まれる。しかもタダだしトイレもある。温水シャワーまでついているところもある。
■欠点:無料であっても管理する市町村事務所に予約が必要な場合がある。電話だけで予約OKならまだいいが、市町村役場に行って事前に申請書を出さねばならぬことがある。これは厳しい。その日ぐらし、行き当たりばったりの旅をしているので、なかなか計画が立たないし、行ったその日に泊まりたいのである。1週間前に申請書提出、となったらもう無理。
また、数が多くないので、どこにでもあるわけではないのが残念だが、まぁ無料だけに仕方あるまい。

<続く>

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