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ミャンマー日記(2015年8月)
2015/8/8 (Sat.)
パアン近郊観光 曇り時々雨@パアン
 
カウゴン洞窟脇のパゴダ展望台から見た風景

突然の岩峰 
 
洞窟寺院へ行く道が冠水。深さ不明
 
タンルイン川の日没
 

いま2名の日本人が出張でパアンを訪れているので、土曜日は彼らのためにパアンの観光地を巡る遠足を企画した。車2台で、ミャンマー人スタッフが3名同行してくれ、日本人は、私、自動車整備専門家のKさん、溶接専門家のNさん、そして東京から出張のSさんの4名である。

パアンの観光地と言えば、郊外に点在する洞窟寺院と、岩の上のパゴダが名物のチョカラッ寺院と、聖なる山ズウェガビン山である。

今日は、近くの大衆的洞窟寺院であるコーカタン、それにチョカラッ寺院、それに巨大な洞窟のチャダン洞窟寺院に行く予定にしていた。コーカタンでは、訓練生の何人かが遊びに来ており、奴らは奥のプールで泳いだ際にバイクのキーを落としたらしく、バイクを動かすのに四苦八苦していた。ここのプールは、日本のようなプールではなく、コンクリートの囲いに水を入れてあり、水は汚い。しかもミャンマー人は服を着てそのまま泳ぐので、ポケット内のものを水の中に落としてしまっても何の不思議もないし、水が濁っているので当然ながら落としたらもう二度と見つからない。

チョカラッを周った後、チャダン洞窟に行こうとしたら、雨のため道が水没しており近づけないという。仕方ないのでパアン市内をタンルイン川を渡って出たところにあるカウゴン洞窟寺院に行くことにしたが、日本人の移動について責任を持っているカウンターパートの人間が、「自分が同行しない限り日本人が橋を渡って市内を出ることは許可できない」と言うではないか。全くばかげた話だが、奴にも日本人職員の安全に対する責任があるとみえ、譲らない。結局、カウゴン洞窟に行くため、このカウンターパートの職員に同行してもらうこととなった。
外国人の移動は数年前よりは大分規制が緩和されたというものの、今でもこの国を自由に外国人が動き回ることはできない。僕のようにミャンマー政府のカウンターパートがビザを発給してくれている場合、普通の観光ビザで来る観光者よりも、移動規制は厳しいかもしれない。政府の担当者に僕の安全において責任が発生するため、もしも僕に何かあった時を考えて、移動の自由を制限したがるわけである。ま、規則に忠実なだけなのかもしれないが、僕はパアンから出てはいけない契約になっているとはとても思えないのだが。

カウゴン洞窟は以前も行ったことがあるが、崖の壁に彫られた無数のブッダ像が圧巻である。さらに今回は、洞窟脇にある階段を上って、山の中腹にあるパゴダと展望台まで登ってみた。ここからの風景は秀逸だった。これがカレン州の風景なのだろうと思わせる。ヤシの木がところどころに屹立し、その間には水田が苗を植えられた後らしく、水の中に緑色が見える。そしてタンルイン川の大きな流れ。いくつかの峰がいくつかその奥にうずくまっている。鮮やかな緑と水の反射を基調にした、美しい風景である。
右手を見ると、巨大な岩を置いたような3つの独立峰が緑の中に盛り上がっている。いや、土地が隆起したという感じではなく、まさに岩をどっかから持ってきて平地の上に置いた、という趣である。パアンにはこういう忽然的岩山が多い。

階段には猿がたくさんいて、カレン州が猿の里であることが分かる。ズウェガビン山にもたくさんいた。

カウゴン洞窟寺院の近くにもう一つ洞窟寺院があるとのことで行こうとしたが、道路が冠水していて、断念した。どのくらいの深さまで冠水しているか、車が通行可能か分からない。高齢のNさんが疲れていたようだったので、ここは無理をせずに、諦めて引き返すことにする。沢登りの僕としては、水に入って歩いていくことは楽しそうだったが、全員にそれを強要するわけにはいかない。
雨季には、ミャンマーでは、いたる道路が水で覆われ、交通が遮断される。そんなときはボートを使う場合も多いようだ。

車はパアンへ戻る。最後は、ダウンタウンの北西端、タンルイン川沿いにあるシュウェ・イン・ミョウパゴダへ。午後6時、ちょうど夕暮れ時で、川に沈む夕日を見ることができた。以前にも書いたかもしれないが、タンルイン川はミャンマーを貫いて流れる2大河川のうちの一つで、源流は(おそらく)中国で、中国国内ではタンルイン川は、タイやカンボジア側に流れていくメコン川と並行して走り、シャン州のあたりでミャンマーに突入し、南下を続け、ここカレン州を縦断する。この先モーラミャイン近辺でついにモッタマ湾に流れ込む。ここカレン州では河口に近い下流で、その川幅は数100mあろうかと思われる。
タンルイン川の流れは、数100mの川幅がある川にしては割と速く、さすがに雨季だからかと推察される。ところどころ小さな渦が巻いている。こちらから対岸への渡し船が近くから出ている。流れが速いので船は上流に向かって斜めに進んでいるようだ。

ちなみに、もう一つの大河川は、もっと西側をやはり南北方向に流れるイラワジ川(エヤワディ川)である。大東亜戦争時、この巨大な川が日本軍と連合軍との戦いの時々に重要なキーポイントとなっていた。この川をめぐる攻防戦が数多く行われた。

さて、今日1日の観光はこれで終わり。久々に充実した1日だったといえよう。はるばる日本からやって来たNさんやSさんにはいい思い出になったであろう。

日本人4人でダウンタウンにある観光客の多いレストラン、「ラッキー1」へ。もう6時半。夕食の時間だ。ここでミャンマー人スタッフたちに礼を言って別れる。本当はみんなで一緒に飯を食いたかったのだが、元来がミャンマー人は遠慮がちな性癖を持っているというか、日本人との食事は言葉も通じないし楽しくないと思ったからか、ともかくもここで解散。

日本人4人で食事。ラッキー1はロンリープラネットに載っている店なので白人観光客が多く、出すのは中華・タイ料理である。ちなみに、パアンのこじゃれたレストランと言えば、大抵がタイと中華である。外国人が泊まるような1泊30ドル以上するホテルのレストランも、みんなそんな感じである。ここカレン州はタイと国境を接しており、タイの豊富な物資が街にあふれている場所である。タイの影響がとても強い。
ラッキー1は多くの観光客が集まるだけあって、味が良い。酢豚もチャーハンもトムヤムスープもみんな美味しい。


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