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ミャンマー日記(2015年7月)
2015/7/31 (Fri.)
満月と大水 断続的に雨@ヤンゴン→パアン
 
ヤンゴンの街を出る前、道路が冠水
 

 道は膝までの冠水 ⇔ こんな水の中を車が走る
 
バスはこんな水の中を進む
 
モン州、水没した建物と木々
 
ビリン周辺で通行ストップ。バスを降りてみる
 

ヤンゴン出張からパアンへ戻る日。ヤンゴン郊外のアウンミンガラーバスターミナルから、朝8時発のバスに乗る。雨は時々落ちてくる。空は分厚い雲で覆われ、典型的な雨季の天気である。

近頃の大雨で、ヤンゴンの街はいたるところで冠水している。バスがヤンゴン市内を出る頃、道にあふれた水はその嵩を増し、人々は膝まで水に浸かって道路を歩き、車はタイやから水しぶきを左右にまき散らしながら水の中を進んでいる。道は渋滞。警察官が出て、交通整理にあたっている。
ようやくのことでバスはヤンゴン市内を抜け、通常のスピードで走り始める。11時半ごろに昼飯休憩のドライブインに到着し、昼飯。
しかし、ここからさらなる試練が待ち構えようとは。

休憩を終えたバスはモン州を走る。途中、何か所かで道路が水に浸かっている。道路脇はもともと川だったのか池だったのかそれとも普通の平地だったのかは分からないが、水が湖のようにたまって、家や建物や木を飲み込んでいる。その水が道路上にあふれ出し、反対側に流れ込んでいる。
さすがにバスはタイヤも大きく車高も高いので、30cmくらいの水深では問題ない。小型車がほとんどボディまで水に浸かって水の中を進む。こりゃぁいつ故障してもおかしくない。人びとも水に浸かりながら歩いている。
このような冠水場所でバスは渋滞のため度々止まった。

ビリンの近くまで来ると、パアン方面へ向かう車が長大な列を作って止まってしまっている。時刻は14時30分ごろ。普通の道路状況なら、もうすぐパアンに着く頃である。
ここで私の乗ったバスも停まり、30分経っても動かない。運転手は諦めたようにエンジンを切りる。車掌たちがバスを降りて前方の偵察に出る。どうやら、前方で冠水し、通行止めとなっているらしい。
乗客たちは仕方なくバスを降り、思い思いにバスの外で過ごす。一応両側に何軒かの家がある場所である。立ち往生している車やバスに乗っていた人々が、道に大勢出て、のんびりしている。みんないつここの通行が再開されるのか、誰も答えを持っていない。今日はここで夜を明かすことになるかも、なんて言ってる人もいる。しかし、こういう場面でミャンマー人はあまりくよくよ考えずに、うろたえる様子もなく、大らかなようである。こんなことはよくあること、と思っているのだろうか。

しばらくして私もバスを降りて外に出てみる。タバコを一服。たくさんの人がしゃべったり、携帯で電話をしたりしている。時々激しい雨が降ってくる。

バスからの映像(その1)・・・ヤンゴン市内
バスからの映像(その2)
バスからの映像(その3)
バスからの映像(その4)


バスは延々4時間くらいそのまま止まっていた。ようやく午後6時過ぎ、車列が動き始める。ちょうど日は暮れた。止まったり、ノロノロと進んだりを繰り返していると、バスは冠水地帯に突入する。警察官が出て車の流れを誘導している。対向車線も車が長い列を作っている。冠水地帯は延々と続く。時々深くなり、小型乗用車は大変だ。ええいままよ、という心境だろう。
途中、冠水地帯で2台のトラックが路肩から片側車輪を転落させ、横転は免れているものの、傾いたまま動けなくなっていた。水の中に半分車体を突っ込んでいるような有様である。これらのトラックの立ち往生が、通行止めの原因の一つかもしれなかった。

ようやくこのビリンの洪水地帯を抜け、バスは普通のスピードで走り始めた。もう真っ暗。雨は依然として断続的に降り続き、時々しぶきで視界が悪くなるほどの大雨となる。

パアンに到着したのは午後9時。ヤンゴンから13時間かかったことになる。通常はおよそ7時間なので、6時間も余計にかかった。雨季にバスに乗ったのは初めてだったが、今後はこのような事態を想定しなければならないことを学んだ。

この日7月31日はミャンマーの祝日で、満月の日である。そう、満月の日は、月の引力で大潮となり、大雨が重なると、洪水が発生しやすくなる。
ちなみに、この日は今月2度目の満月で、ひと月に2度満月がある場合その満月を「ブルームーン」と呼ぶそうである。新月から新月まで(もしくは満月から満月)は29.5日くらいの周期であるので、現在のグレゴリオ暦では1月に2度満月が来る場合があり、まぁ、それほど珍しいことでもあるまい。


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