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ミャンマー日記(2016年6月)
2016/6/25 (Sat.)
おまけの日 曇り時々晴れ、時々雨@パアン 

タダでもらったトマトとキャベツ 
 
ロールケーキ(中央)を買ったらおまけのパン(右)をもらった
 
ミャンマーの典型的食堂。鍋に各種カレーが入っている
(パアン郊外、タマニャー村→コクレイの間)

雨は今週は小康状態。今日はずっと曇りで雨で降ったり止んだりしている。
午後6時ごろ、雨が降っていないのを確認して、自転車で外に出た。いつも行っている市場に行く。
これまたいつもの通り、トマトと小キャベツを買おうと思っていた。
市場の入口に近い八百屋で、小さなキャベツがあったので手に取ってみるが、スカスカの軽さだったので、やむなく大きいずっしりしたキャベツを手に取り、店のおばさんというか女性に値段を聞いてみた。
「これいくら?」
「1000チャット」
「え、1000?」
いつもなら、小さいキャベツは200チャット程度(約20円)、大きなキャベツでも高くて500チャット(約50円)である。
いったいキャベツが1000チャットとはどうしたことか?ミャンマーでも不作による大きな野菜の価格変動があるのだろうか?
それとも、僕が外国人であることを知っての吹っかけ狼藉か。

僕はあきれ顔をしてキャベツを置き、その店を離れた。市場の一番奥まった場所にある八百屋で、小さなキャベツがあったので手に取ってみる。やや汚れている、というか若干傷み気味だが、まあこれならよかろうと思って値段を聞いてみたら、店のおばちゃんから意外な答えが帰って来た。
「いいわよ、タダで持っていって。」
「え、いいの?」
まぁ、多少傷んでいることもあったのでそう言ってくれたのだと思うが、僕は申し訳ないので、トマトを一緒に買うことにする。
小型のトマトを6個ばかり手に取って再度いくら?と聞いてみる。せめてトマト代を払って彼らに稼ぎをしてもらいたかったのだ。
しかしまたまた意外な答えが帰って来た。
「いいよ、それも持ってって。」
僕は驚いたが、さすがにトマトは見たところきちんとしたトマトだったので、これまでタダでもらうわけにはいかないと思い、
「いや、金払うよ」
と割と強く言ったが、店主の夫婦は頑として「持ってけ」と言う。何度か押し問答をしたが結局彼らは譲らず、僕は「ありがとう」と言ってキャベツとトマトをタダでもらった。
別にこの店にはいつも来ているわけではない。僕が外国人だからゆえの対応だろうか?

雨が降り始めた。僕は市場を後にして自転車でメイン道路に戻る。スタッフ宿泊所の近くの行きつけのパン屋でロールケーキを買った。ここでは僕は常連だ。
僕が代金を払うと、店のおばさんはニコリとしてお釣りと一緒に一つ小さなパンをおまけにくれた。

今日はいい日だ。2回もおまけというか、タダで何かをもらったことになる。

八百屋の夫婦の対応を見て思うのは、ミャンマー人は割と、何かを奢ることに対して積極的な姿勢を持っている、ということだ。
時々僕はヤンゴンとかネピドーに出張に出かけるのだが、みんなで場末の喫茶店に入った時なんかに、他のミャンマー人スタッフにお茶代を奢ってもらうことがある。彼らよりも僕の方が給料は多いはずだが、結構そういう面がある。
また、上記の八百屋夫婦を見てもそうだが、そういう際のミャンマー人は頑なである。僕が、「いいよ、俺は自分で払う」と言っても、「いいからいいから。」と言って決して僕に払わせようとはしない。
なかなか面白い人たちである。

日本でも八百屋や魚屋なんかでは、こういう「おまけ」みたいなサービスは、いまでもあるに違いない。スーパーでは決してないことである。スーパーが大量仕入れにより価格競争で優位に立っていることへの対抗措置として、昔ながらの八百屋や魚屋では、人と人とのコミュニケーションがある。その一環としておまけもあるのだろう。

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