2015/11/14 (Sat.)
カレン州フェスティバル その3 晴れ@パアン
今日14日土曜日は、いよいよカレン州フェスティバルの最終日。
今日は日中、日本人専門家のKさんとボクシングを見に行くことにする。この祭りの一つの目玉イベントとして、ボクシングがある。去年もあったと思うが、去年は見なかった。
ここカレン州では、お隣タイの影響か、キックボクシングが盛んなようである。街にはボクシングジムもある。このカレン州フェスティバルでは、1日何10戦もキックボクシングの試合が組まれ、おそらく街の腕自慢が出場し、何がしかのファイトマネーをもらう仕組みだと推察される。何しろ、入場料が3000チャット(約300円)という高額である。3000チャットと言えば、飯が2~3食食える大金である。フェスティバル会場のはずれに、竹で組み、天井をヤシの葉のような植物で葺いた特設会場は、観客で満杯。ボクシング人気を理解させる。これだけの人数が3000チャット払っているとなると、興行主(誰だか知らないが)は相当の儲けだ。ボクシングの試合は、フェスティバル期間中、毎日朝から晩まで続くという。
午後4時過ぎ、日が傾きかけているところをKさんとチケットを買い、会場に入る。もうすでに立錐の余地がない。リングに向かって無数のイスが並べられているが、観客ですべて埋め尽くされている。ほとんどが野郎だが、チラホラとおばちゃんや若い女性の姿も見える。その外側には立ち見の人々。何とか奥の通路にもぐりこみ、不自然な姿勢で通路にしゃがんで観戦する。
次々に若者たちが出てきて、3Rもしくは5R制の試合を戦う。驚いたことに、グローブを付けていない。包帯のようなバンデージを両こぶしに巻いているだけである。危険である。よくやるなぁ。
グローブなしで打ち合う二人は、もう最終ラウンドには相当なグロッキー状態。ペース配分が分からないのだろう。しかし泥のように打ち合う。観客は、いい打ち合いをすると盛り上がる。ミャンマー人は、ボクシングには結構目が肥えているのかもしれない。
試合が終了すると、勝者がアナウンスされる。
一応ラウンドガールがいて、ラウンドごとにボードをリングの外でかざす。もちろん水着は着てなく、カレンの民族衣装である。
ボクシング 写真集
ボクシング 映像
数試合見た後、Kさんと会場を後にする。なかなか楽しめた。まぁ、草ボクシングの試合、と言えばそうだが、やはり真剣なのがいい。プロレスのような造られたお約束のエンターテインメントでなく、真剣勝負。ドロドロ、泥クサでしたが、それがまた良し。
Kさんと、祭り最後の余韻を楽しみながら、歩いてスタッフ宿泊所に帰る。午後6時前、日が暮れかかっている。
今日で5日間続いた祭りも終わり。また来年。
<追記11月17日>
祭りのあと。終了翌日の15日、誰もいなくなった会場にはゴミがまんべんなくあふれていた。そしてゴミの悪臭が鼻を衝く。その日から清掃員たちがゴミ拾いを始めるも、3日経ってもまだ終わらない。そして悪臭も。
昨年はこんなにゴミや悪臭が残らなかったような気がする。今年は規模も拡大され、来場者も多かったのかもしれない。ミャンマー人はゴミを外に捨てることを当然だと思っており、いつでもどこでも、車の中から出さえもゴミをポイ捨てするので、祭りの後はゴミ処理が大変だ。
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2015/11/13 (Fri.)
カレン州フェスティバル その2 晴れ@パアン
金曜日夜。仕事の後、再びカレン州フェスティバルに繰り出す。明日が最終日だということで、今日は明日夜と並んで最高潮の人出が見込まれる。
再びバイク乗り合いタクシーで会場へ。またスタッフと合流し、会場を巡る。女性陣は相変わらず買い物が主眼。
昨年もそうだったが、会場を回るうち、知り合いに次々に出会う。カレン州の人々の心のよりどころ。いやもちろん、全く興味のないという人もいるのだとは思いますが。
相馬でいえば野馬追。各地の祭りは人々のDNAである。
食堂に入り再びビール。雨季明け、暑さがぶり返し、さらに人混み。ミャンマービールがうまい。
最後再び、カレン民族舞踊のステージを見て解散。
もう午後11時近い。しかしまだまだ祭りはこれから。オールナイト。
ピピさんに露店でお土産をもらう。竹の筒にもち米を入れて焼いたもので、ほのかに甘い、餅ごめ菓子のような趣だ。
スタッフハウスに帰り着いたのは11時半。
カレン州フェスティバル2015 写真集
カレン州フェスティバル2015 映像(人力観覧車)
カレン州フェスティバル2015 映像(人力メリーゴーランド)
カレン州フェスティバル2015 映像(カレン民族舞踊①)
カレン州フェスティバル2015 映像(カレン民族舞踊②)
カレン州フェスティバル2015 映像(カレン民族舞踊③)
カレン州フェスティバル2015 映像(人たくさん①)
カレン州フェスティバル2015 映像(人たくさん②)
カレン州フェスティバル2015 映像(人たくさん③) |
2015/11/10 (Tue.)
カレン州の日、そして祭り再び 晴れ@パアン

お面を売ってる。日本の祭り露店と変わらん。 |

我々の技術訓練学校の展示 |

タナカ売りのおばぁちゃん |
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11月10日は、カレン州の日(Karen Union Day)。今日から5日間に渡り11月14日まで、カレン州フェスティバルが開かれる。昨年同様、会場はカレン州州庁舎脇の広大な広場。
11月10日はそういうわけで、カレン州の日で、カレン州の役場や学校など公共機関は祝日。我々の技術訓練学校も休みとなったが、我々の学校は、カウンターパートである政府機関の要請で、このカレン州フェスティバルに、ポスター展示を出しているので、スタッフ数名で朝から会場に出かけ、展示を見に訪れた人々への対応をした。
昨年もそうであったが、このフェスティバルでは、食堂・屋台や売店、観覧車やバイキングなどのアトラクション、コンサートやボクシングなどのイベントの他に、文化ゾーンがあり、そこでは、カレン州政府の各部署や、カレン州で活動するNGOなどが、活動展示を行う。建設、教育、農業、漁業、交通、反ドラッグ、など様々な展示が出ている。
朝小1時間ほど文化ゾーンで見学した後、会場を後にする。
7日の土曜日の昼間、設営中の会場をブラブラと歩いたのだが、まさに嵐の前の静けさ。大型アトラクションの設営が急ピッチで進んでいたが、誰もいない会場は、日の光に照らされてガランとしていた。今日から始まるが、この日の朝も、まだのんびりムードで設営している様子だった。今晩までに何とかすればいいや、ということだろう。
ここから一転、今晩から本当の祭りの始まりである。
夜になり、スタッフとともにバイク乗り合いタクシーに乗りこみ、会場へ。1年ぶりの祭り。賑わいは去年同様だが、今年は観覧車が3台ほど設置され、さらにバイキングも2台も設置され、大物アトラクションが昨年よりも増えている。
ゴーカートやメリーゴーランド。食堂や露店含め、昨年よりも店やアトラクションが全体的に増加している気がする。これだけ人の集まるイベントは他にないので、商売する方にしたら、相当な稼ぎ場所である。
余談になるが、パアンの街なかを観察していても、私が来た1年8か月前に比べると、店は増えたし、電光掲示なども増えたし、車の数も増えている。街がどんどん変わりつつあるのを感じる。経済的に何がこの街を回しているのかは今一つ不明だが、とにかく、街は発展しつつある。
スタッフ10人くらいで会場を周る。女性スタッフ陣にとって、ここに来る目的の大部分が、「買い物」であるように見える。彼女たちは各店でモノを物色している。聞くと、この祭りでしか買えないものもあるという。例えば、カレン州各地で作っている、ゴザのような敷物や同じ繊維で作られたうちわなどは、それらを売る同じような店が道の両側に計10店ぐらい並び、売りにしのぎを削っている。これらの物品は祭りならではで、普段普通の店では手に入りにくいという。そこいらの売り物とは品質が違うのかもしれない。一つ一つ手作りだという。
いやぁ、それにしてもいろんなものを売っている。屋台では伝統菓子、串もの(こちらでは、串に刺した肉や卵などの焼き物が人気)、魚の干物、果物、飲料、アイスクリーム、などなど、店ではおもちゃ、モデルガン(なぜかモデルガン多い。やはり戦争が身近にあるからだろうか)、Tシャツ、民族衣装、洋服、花・植物(盆栽売り場もあり。さすが世界の言葉、盆栽)、タナカ(ミャンマーの伝統化粧品)の木、食器・鍋類、缶詰、ワイン、何でも手に入りそうである。だがもちろん、日本のものは売っていない。
綿あめ売りもいる。あと目を引くのは、キャラクターの風船売りだ。たくさんの色とりどりのキャラクター風船を売り歩く輩が多い。そして買ってもらった風船を持つ子供たち。
さて、一通り会場を見て周った後、食堂でビールを飲み、食事をする。
来場者を観察すると、昨年同様、ほとんどの若者たちは洋装をしている。ズボンにスカート。なかにはミニスカートの女の子も結構いる。目いっぱい着飾って来たのだろう。いやぁ、祭りやねぇ。それが祭りってもんじゃあ~りませんか。
食事後、アトラクションエリアで、スタッフ数名とKさんがバイキングに乗る。私はお世辞じゃないがバイキングは苦手である(笑)。まして酒を飲んだ後に乗れたものではないので、外から眺めるだけにする。
数分船に揺られて降りて来たKさんも、最後は相当気持ち悪かったようである。同僚ピピさんが気分が悪くなったと苦い顔をしている。
ステージでカレン民族舞踊のステージを見る。カレン州各地から、何十団体もの舞踊グループが集い、ここで日頃の練習成果を見弄するわけである。コンテスト制になっていて、審査員が出来栄えを審査し、優秀グループを決める。
祭りの1か月くらいも前から、会場のステージで、朝昼ともなく、各団体が入念に稽古をする様子が見られる。この日のために、稽古を積み重ねてきたわけである。
始め、ステージ後方の壁に沿って、歌・演奏チームが一列に並び、踊りの伴奏となる歌と太鼓がまず始まる。。続いてダンシングチームの登場。そして20分くらいに渡り、この演奏と踊りが延々と続く。
昨年も見たが、独特の踊りである。どちらかというと身体が棒のように直線的になっていることが多く、それが斜めになったり直立したりする。この身体のラインが一つ特徴であろうと感じた。手は両側に拡げたり上に突き上げたりするが、男性踊りはしなやかさよりも力強さ重視、女性の動きにはしなやかさがある。
北西部の州、ラカインで見た、手先をくねくねとしなやかにかつ緩やかに舞う踊りとはまるで違う。ラカインの踊りは、割とインドネシアとか他の東南アジア地域でも見られるような踊りだったが、ここカレンの踊りは独特である。
それにしてもこれはエアロビ並みの運動量である。だいたい演技時間は1団体20分くらいはあり、その間中、常に手足、身体を動かしているのである。当然だ、踊りだから。
特に男性の踊り子は、スクワット的な動きがよく入り、これは相当な運動量である。整然と隊列で踊っているので、誰か一人でもリタイヤしたらマズい。
日頃の鍛錬が欠かせまい。
いやぁ、こういう、自分の知らない伝統というか、文化を見るのはばり楽しいものである。
初日の今日は、明日仕事だということもあり、午後9時半ごろに上がることにする。
祭りはまだまだ続く。
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おなじみ、人力観覧車。てっぺんの方に係員の人影。これから始動。 |
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