2015/9/11 (Fri.)
ミャンマーの動物 曇り時々晴れ、雨@パアン
道路を闊歩する牛さんたち |

学校の敷地内に大挙押し寄せて草を食らう牛たち |

市場の猫 |
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ミャンマーの風景は、日本のそれとは大きく違うのだが、動物がそこらじゅうで目撃されることが違いの一つとして挙げられる。
パアンの街を歩いていたり車で走っていて一番多く見かける動物は、犬である。つまりは野良犬である。そこらじゅうにいる。こないだなどは、車の通る舗装道路の真ん中に、10匹以上が寝そべっていた。奴らは、こちらの車が近づいて行ってもギリギリまで余裕をかまして寝そべったままで、クラクションを鳴らすとようやく動き始め、道端にどいた。こちらの犬はよく車道を歩いているが、車やバイクに慣れているのだろう、それらが近づくとひょっと道路から退避する。避け方にも色々あって、ビビって一目散にひっこむ奴もいれば、ギリギリまで路上で寝そべっていて、おいおい、轢かれるぞ!ってくらいまで車が近づいて初めてのそっと動き出す奴もいる。臆病、勇敢、鈍感と、犬にもいろいろ性格があるのでしょうなぁ。
しかしそうやっていつもいつもうまく避けてばかりいるのか?というとそうでもないらしい。パアンの街には、足を引きずっていたり、足が不自由なのでヒョコヒョコと飛び上がるように歩いている犬がたくさんいる。きっと車かバイクにはねられたのだろう。バイクなどは狭い道でも相当スピードを出す場合があり、道端近くを走るので、運動神経の発達した犬でも避けきれないことがあるのかもしれない。それとも、人間様を舐め切って、余裕かまし過ぎたのだろうか。また、他の犬軍団との抗争時に、犬に気を取られて人間への対応が疎かになったのかもしれない。または、子犬の頃はよく子犬同士でじゃれ合う光景が見られるが、夢中になって道路上でじゃれ合った結果なのかもしれない。
犬の種類は、渋い。愛玩系の可愛らしい犬はいない。目が吊り上がった鋭い表情をした犬種が多い。色では茶色と黒の犬が多い。
これだけ犬が多い中で僕がいつも不思議に思うのは、街中に犬の糞がほとんど見当たらない、ということだ。どこに行ってしまうのだろう?すぐに他の犬が食べてしまうのだろうか。それとも人間が堆肥用にでも使うために回収するのだろうか。謎だ。
犬の次によく見かけるのは、牛とヤギである。牛は農耕用で、よく道端を持ち主に叱咤されながら列をなして歩いている。時々、10頭くらいが飼い主に追われて道を横切るときがあり、そこに遭遇すると、彼らがすべて道を渡り終えるまで車としては一時停止して待っていざるを得ない。牛は働き者なので、この国ではとても大事にされる。財産である。そして、僕の周りで、「慈悲のため」といって牛を食べない人も何人かいる。もっとも、宗教からくるものか、ミャンマーでは肉を食べない人も結構いる。牛の大切にされ方は、インドを少し思い出す。牛には、水牛もいる。
ヤギも家畜で、こちらは食肉用であろう。ヤギも時々数10匹単位で道を歩いている。牛もヤギも、道端に綱でつながれ、黙々と草を食べている姿がそこらじゅうに見られる。
こないだなどは、私が働く郊外の職業訓練校の敷地内に、10頭以上の牛が入り込んで、敷地の草を食べている、というあり得ない光景に遭遇した。実は私の学校にはフェンスというものがなく、外部からの侵入者は入り放題なのだ。それが牛とは。彼らは、料理人チームが野菜を栽培している畑に入り込み、ナスなどの野菜を荒らそうとした。そこで料理人チームの人々が気づき、懸命に彼らを追い払った。その一部始終を僕は見ていたが、何と言うか、ユーモラスな光景で、野菜を取られそうになった料理人たちには悪いが、笑ってしまった。このように、飼い主の束縛から離れ、時々牛が自由行動するさまが観察されるが、大抵は飼い主は近くにいて、すぐに対応できるような態勢を取っている。
次に多いのは鶏であろう。これも結構な確率で家で飼われており、これらは基本放し飼いであるので、道端に出てきて「コッコッコッ」とつぶやいている。ヒヨコの群れを引き連れていることもある。これらは卵も取るし、食肉にもなるようである。うちの警備員のウチングウェも飼っている。いや、以前にも書いたが、彼は鶏だけでなく、豚、ヤギ、犬を飼っている。
その他家畜としては、豚をたまに見かけるがまれである。
猫は少ない。少なくとも、道端を気ままに歩いている姿はほとんど見かけない。彼らは、店にいる。なぜか、食堂とか売店では猫を飼っていることが多く、そういう店に行くと猫は例の鷹揚な動きでしなやかに歩き回っている。その他、寺や市場で見かけることもある。だが数としては少なく、犬とは比べ物にならない。
今朝、珍しい動物が道を歩いていた。象である。時々象が引かれて道を歩いているのを見るが、この象は使役用なのか、それとも何か宗教式典で使われるのか、よく分からない。スリランカに行ったとき、宗教パレード(おそらく仏教)で、象が衣装を着せられて、パレードの主役級として歩いているのを見た。スリランカでは、彼らは神聖で崇拝される動物なのだ。ここミャンマーでもそういう立場なのだろうか。
<追記>
私が住んでいるスタッフ宿泊所の中で一番多く見かける哺乳類は人だが、その次に多く見るのはネズミである。これが多い。台所周りはおろか、私の部屋にも毎日出没して、カサカサと動き回るので眠れたもんではない。翌朝、本の上に糞でもされているのを見ると、血が沸騰してくるほどの憤りを感じる。どうやら、菓子とか食べ物類を置いておくと、ネズミが出やすいらしい。菓子やパンなどは密閉して保管してあるので、これらが食い荒らされたことはないが、とにかくこういうのがいけないらしい。あとは、整理整頓されていない状態。色んなものが散らかっているとネズミが住みやすいのだろうか。
こちらでネズミ駆除の方法は、トイレボールみたいなネズミ除けを各所に配置する、というくらいしかないらしい。同じスタッフハウスに住むウサリモウは、変なモデルガンみたいなものでネズミを狙撃していた。彼の部屋も汚いからだろう、ネズミが出るらしい。
私の場合、部屋にあるゴミ箱にネズミが入って中を荒らすことが多く、それを利用してゴミ箱の中に閉じ込める、という画期的な方法(?)を採っている。毎夜、電気を消して暗くしてしばらくすると、すぐにネズミは活動を始める。部屋の中を縦横無尽に動き回り、ゴミ箱の中に何か餌になるものがあるとその中に入ってカタカタと音を立てる。そこで私は蚊帳の中から飛び出し、ゴミ箱の上にモノを載せて、ネズミが脱出できなくするのである。この要領でいままでに3匹捕えた。
ゴミ箱をネズミ捕りとして使う、我ながら賢い方法である。だが難点は、ネズミが入った後に自分で蓋をしなくちゃならないところ。籠型のネズミ罠が欲しい。そしたら熟睡できる。
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