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満員電車の風景
2001年8月
先日、平日の夜10時頃、東京で久しぶりに満員電車に乗った。そこで改めて感じたことは、これこそ日本独特の風景だろうな、ということだ。みんなそれぞれの思いを持って電車に乗りあわせている。これだけ大人数がいるのに、一人で乗っている人が多いため、会話は少ない。電車の車輪がレールの継ぎ目を通る時に発する「ガタンゴトン」という音が響く。車窓からは、暗闇の中、街の灯が流れてゆく。身動き一つ出来ない中、思考だけは鮮明に回りつづける。
新聞・本を読む人、携帯でメールする人、音楽を聴く人、寝てる人、ぼんやりと外を眺めている人。全く無関係な多数の人間が集まっている、これは特異な空間だ。
満員電車の中央から車内を見通すと、満員に詰め込まれた乗客の上で、中吊広告がずーっと連なっている。働きバチの群れと氾濫する情報・・・。この風景こそ、現代の日本の一つの縮図である気がする。
P.S.
その車内風景を、写真に撮ってここに載せたかったが、ご想像の通り満員電車の車内で写真を撮ることは、かなりの勇気を要する。誰もいなければ撮れるのだが、あれだけ大人数が見ているとなると難しい。
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