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なぜ旅行をするのか
2002年8月
私の好きなことの一つに、旅行がある。
今まで、「なぜ旅行に行きたいのか、行きたくなるのか」を深く考えたことはなかった。毎回何となく旅に出たくなるのである。
「深夜特急」の沢木耕太郎氏だって、何か明確な目的があってあの旅に出たわけではないのは、読めば分かる。
何で私は旅に出たいと思うんだろう?
なぜ旅行に行くのが好きなのか、何を目的に旅行に行くのか、と問われた時、より具体的な答えを挙げれば、次のように陳腐になる。
(1)歴史が好きなので、遺跡や史跡を巡って、過去に思いを馳せるのが楽しい。
(2)また、景勝地で見たこともない風景を見て、感激・感動する。これには、何の予備知識も必要ない。
(3)それぞれの土地において、(自分と違う)人々の生活の仕方・ものの考え方を知ることにより、自分の視野・価値観の幅を広げる。
これらはあくまで旅行の動機の、いくつかの側面を指摘したに過ぎないが、(3)が私の旅の目的に一番近い。
もっとも、1週間とか2週間そこら滞在したくらいで、その国(地域)のこと(特に人間性や社会)が分かろうはずもない。だが、それで理解することを放棄するわけにもいかない。多くの国に行き、少しでもその国のことを知ることで、自分の国・日本のこと、自分が籍を置いている社会のこと、つまり「地球上における自分の立っている場所」がどういう位置なのか、より相対的に把握できるようになるはずなのである。
また、より理想的には、旅に出ることで、「自分にとって未知なもの、より具体的に言うと、 我々の日常生活からは想像も及ばない未知の物事、だが厳然と現実にこの地球上に存在する物事=人々や生活、社会、気候、風土等 - を五感で感じとり、自分の内面が刺激を受け、何か自分の中に新しいものが生まれるのを期待している」ということだと思う。
もっとも、こんなことを意識しながら旅行をしたことは今までなかったが。
それと、最近よく感じるのは、「自分に与えられた時間は、有限である」ということである。
死ぬまでの限られた時間をいかに有効に、有意義に使うか。それを考えると、旅に出たくなるのである。
P.S.
もし生まれるのが100年前だったら、こんなに地球上を旅行することはできなかった。
科学技術の発達により、時間・空間的に地球は本当に小さくなった。
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