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エクアドル日記
(2003年12月)
12月24日(水) 

午前の文法の授業の後、先生達と一緒に、クエンカの旧市街・セントロで行われる「パセ・デル・ニーニョ(El Pase del Nino、幼子イエスの行進)」を見に行った。「パセ・デル・ニーニョ」とは、カトリックの行事で、クリスマス(=キリストの生誕)を祝うために、子供達がキリストやマリアに扮して教会から教会へと延々と行進をする、というもの。エクアドル各都市で行われるのだが、ここクエンカのものが一番規模が大きく、エクアドル全土、海外からもこれを見に観光客が訪れるという。行進する通りの両側を、見物客が2重、3重に取り囲んでいる。
この行進はもともとは非常に宗教的なもので、キリスト教(カトリック)にまつわる、聖書に登場するような人物ばかりに子供達が扮していたそうだが、最近ではモダンなもの、キリスト教に関係ないものも混じってきていて、例えばサンタクロースとかピエロとかも数多く登場する。(パセ・デル・ニーニョ写真集

さて、この行進を2時間ほど見て、学校は解散となった。いよいよ今晩がクリスマスイブである。
私の家では、夕方くらいからどんどんと親戚達が集まり始めた。うちの父ちゃんは親戚の中でも中心人物らしく、クリスマスイブは私の家に集まることになったようだ。だが、夜10時になっても宴は始まらない。おじいさん、おばあさん、おじさん、おばさん、若者、子供達合わせて30人以上いる。恐ろしい数だ。これでもまだ15人くらい来てないと言う。それぞれが気の向くままに集まって喋っている。
そして夜10時半。ついにそれは始まった。ただ「酒飲んで七面鳥食って踊って騒いで」っていうのを想像していたのだが違った。
いきなり聖書を読む儀式から始まったのだ。みんなが居間に集まる中、年長のおばさんが聖書のフレーズを読み上げ、それを全員で復唱する。そして途中から5歳くらいの女の子が代わってつたない言葉で読み始める。俺はキリスト教徒ではないのでこの模様を横からビデオに撮っていた。「これがカトリックのクリスマスか。」
やはりクリスマスと言うのは、キリスト教徒、特にカトリックにとっては非常に神聖な日なのだということを目の当たりにした瞬間であった。キリストが生まれた日だよ、彼らにとって見ればキリストは神と変わらないわけだもんな。

宗教的な儀式が終わると、歌を歌う。クリスマスソングもあれば宗教的な曲もあったようだ。そしてクリスマスプレゼントの贈呈。ここからはもう完全に宴会モードに突入!父ちゃんがサンタ役になって、30人以上もの参加者にプレゼントを渡す。子供達はすぐに箱を開けて大はしゃぎ。
そしてワインを飲み、七面鳥を食べて時は過ぎていく。俺も酔いが回るにつれ次第に雄弁になっていった。おじいちゃんから曾孫まで4世代の集まりだ。年代ごとに話すことが違うので面白い。おじいちゃん達は結構難しい話をしたがるし、ティーンエージャーの若者達はスポーツの話とか遊びの話。だけどやっぱり一番話しやすいのは子供(笑)。何ってったって俺と同じくらいの平易なスペイン語で喋ってくれるからね!

「俺のこと何歳だと思う?」って10代後半の若者達に聞いてみたら、
「18歳!」とか「22歳!」とか言ってきた。喜んでいいやら悲しんでいいやら。俺は奴らと同じくらいにしか見られてないってことかよ!ホント日本人は若く見られるんだよね、これじゃナメられるのも無理はない。

最後にみんなでチョコレートを食べる。こうして夜中3時まで宴会は続いた。この続きは明日(正確に言うと今日)のクリスマスの日に。

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