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エクアドル日記
(2004年1月)
1月11日(日) 晴れ時々曇り

今日はこっちに来て初めて、本格的にエクアドル人の若者達とサッカーをやった。午後3時頃、一人でマドレ公園に行くと、いるいる、サッカーをしてる若者達が。で俺も奴らに混ぜてもらうことにした。でさらに観光客と思われるイギリス人の兄ちゃんが二人。総勢14人の7対7のサッカー。コートはそんなに広くなく、ゴールも小さい。ミニサッカーみたいな感じやね。
チーム分けして、メンバーが分かるようにこっちのチームは全員上半身裸に。エクアドル人の年齢は、20歳前後から30歳前後まで色々な年齢層がいたね。でイギリス人は20代前半かな。始めはこの2500mの高地で俺の心肺系がもつのか心配だったけど、結構普通に走れたよ。これも駒ヶ根訓練所で毎日サッカーをやってたおかげかな。(ただ、今だに旧市街へ通じる階段を上るだけで息が切れるんだけど・・・。)
エクアドル人の中に2人メチャメチャ上手い奴がいた。さすが南米人、って感じで、ボールタッチが柔らかい。対照的にイギリス人二人は、体力勝負。二人とも180cm以上あるデカさ。さすがアングロサクソン!「一緒にやろう」って言ってくるだけあってテクニックもそこそこあるんだけど、力任せにぶつかってきたね。ワールドカップでは勝てないイングランドサッカーって感じだったよ。ガタイと体力だけで勝てるほどサッカーは甘くないさ(笑)。

で面白かったのは、俺がボールを持つたびに周りのエクアドル人たちが、
「Chino, Chino!!(中国人!)」
って俺を呼ぶわけよ。いつものごとく俺は中国人、ってわけ。よく街で「中国人!」ってからかわれるからさ、文法の先生フアンに以前聞いたんだ、
「お前らが俺達のことを『中国人』って呼ぶのは、侮辱とか軽蔑の意味がこもってないか?」
そしたら、フアンは完全否定したよ。エクアドル人は知識がないから、アジア系の人間を見ると、全員ブルース・リーだと思うんだってさ。それしかアジアに関する情報がないんだとさ。だから俺達はみんな中国人、ってわけ。

まあそんなんで、俺がボールを持つたびにみんながそう叫ぶのは結構面白かったね。実際、「俺は中国人じゃない、日本人だ。」って奴らに言ったけど、そんなこと奴らにとってはどうでもいいらしい。日本だろうが中国だろうがどっちにしろ奴らは何にも知らないんだ。それで奴らに対して怒ってもしょうがないし。そんな狭い心じゃ南米では生きていけないさ(笑)。まさに「?Que sera, sera?(ケ・セラ・セラ、『なるようになるさ』の意)」の世界だね、ここは。
てことで前後半で1時間くらいサッカーをやった。で俺達のチームは僅差で負けたんだけど、終わった後、エクアドル人のリーダー格の奴がこう言ってきたんよ。
「お前、負けたから50センターボ(55円)払え。」
何?そんなの聞いてねぇぞ、金賭けてるなんて。どうせ俺を外人だと思ってからかってんだろ、ってんで他のメンバーみんなに聞いてみたら、どうやら本当にみんな払ってるんだよね。そう言えば、遊びのサッカーにしてはみんなマジだったな、と思い返したよ。決定的な得点機をはずしたりしたらマジに怒ってる奴もいたもんな。まぁそいつは日本でもいるような熱くなるタイプだったんだろうけどね。

というわけで50センターボを払って「またやろうぜ」ってことで別れた。奴らは毎週日曜日にここに来てるらしい。俺のこれから2年間の週末の日課になりそうだ。

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