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エクアドル日記(2004年1月)
1月17日(土) 晴れ
今日はクエンカのセントロ(旧市街)をブラブラ3時間くらい歩き回った。とりあえずセントロに点在するたくさんの教会を目印に歩いた。
およそ500年前にスペインに征服され、スペイン風に作り変えられた街並みだ。以後300年間、エクアドルは他の中南米諸国同様、植民地としてスペインの支配下に入る。その300年という気の遠くなる時間の間に、現在のエクアドルの基盤のほとんどが形成された。国民のほとんどがキリスト教(カトリック)に改宗させられ、スペイン語を話すことを強要され、そしてスペイン人とインディヘナ(中南米の原住民)との混血が進んでいった。今や、スペイン人とインディヘナとの混血「メスティソ」が国民の大部分を占める。(この『混血』が進んだのが、北米との大きな違いである。北アメリカに移住したイギリス人達
は、中南米でのスペイン人と同じようにインディオたちを虐殺したが、混血することなどなかった。なぜ混血が進んだか?俺的にはこれはこっちに来るまで大きな謎だった。高慢で強欲で残酷な白人どもは、「有色人種と混ざり合う」ことなんて絶対に考えないはずだ、と思っていたからである。俺がこっちで何人かのスペイン語教師にインタビューしたところによれば、スペイン人の征服者達は、全部「男」だったのが一番の原因らしい。)
さて、歩き疲れたので粗末な喫茶店でコーヒーを飲む。テーブルが4つだけの小さな店。しかも25センターボ(30円弱)のコーヒーは、お湯とインスタントコーヒーと砂糖が出てきて、「インスタントコーヒー、自分で作って。」ってノリ。

カテドラル |
でしばらくコーヒーを飲み、タバコを吸って休憩していると、一人のおじさんが飯を食いに入ってきた。隣のテーブルに座った彼は、私の持っていたデジタルカメラとデジタルビデオカメラにいたく興味を示し、話しかけてきた。
「それはデジタルカメラかい?」
「そうだよ。」
彼は、技術系の仕事をしているそうだ。で俺が今度ここクエンカの職業訓練校で働くことを話したら、技術の話で結構盛り上がったね。それと、ここではソニーが人気あるって話とか。テレビとかラジカセとかこっちはソニーが多い。だけど値段はやっぱり高めだそうだ。
その他、やっぱり彼もこう言ったよ。
「韓国は、日本かい?」

クエンカ・花市場 |
(この誤解って、前回のサッカーワールドカップが日韓共催だったことが原因かな?何しろ、前回のワールドカップで、エクアドルは南米代表として、初のワールドカップ出場を成し遂げたのである!こっちでももちろんサッカーは一番のスポーツなので、当然当時エクアドル人達は、日本・韓国からの試合中継に釘付けになったはずである。ちなみにキャンプ地は鳥取、1次リーグ敗退だったけど、クロアチアに勝ってW杯1勝を挙げた。)
俺は、懇切丁寧に中国と韓国と日本の違いを説明してあげた。で中国語と日本語が違うことを、手元にあった「地球の歩き方」の文字を示しながら教えてあげたよ。さらに、日本語と韓国語と中国語は全く別の言語なので、たとえ日本人と韓国人と中国人の見た目が似ていても、お互いは全然言葉が通じないことも。そこがエクアドルとコロンビアとペル
ーとの関係とは違うと。中南米諸国は、ほとんどの国がスペインの植民地になってたおかげで、スペイン語が公用語となっている国がほとんど。だから、方言こそあれ、エクアドル人とペルー人とコロンビア人はスペイン語でお互い話ができる。まぁ、もともと人種も近いけどね。彼によれば、一応肌の色から、エクアドル人かコロンビア人かペルー人かは大体分かるそうだ(コロンビアが基本的に肌の色は白っぽく、エクアドル、ペルーの順に色が黒っぽくなっていくのだそう)。しかしこう考えると、俺達って日本を世界に広める一種の外交官だよな(笑)。日本のことを何も知らない人たちに、今の日本を正確に伝える。これぞ日本が国際的な地位を確立するための第一歩だ!日本の味方をたくさん作って、アメリカにモノを言える国になろうぜ!

「また会って技術的なことについて意見交換したいね。」
と彼が言うので、最後に彼の電話番号を書いた紙をもらって別れた。
夜、モロちゃんが1.5ドルで買った、海賊版の「ザ・ラストサムライ」を見た。こっちでは、まだ映画館で公開してない映画が、平気で海賊版DVDとして売られている。これじゃぁ、ハリウッドも頭痛いよね。
ちなみに、「ザ・ラストサムライ」は、今週末エクアドルで公開。
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