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エクアドル日記
(2004年5月)
5月4日(火) 曇り時々晴れ
 

今日学校が終わった後、エクアドルに来てから初めて協力隊の「給料」を下ろした。協力隊員は、その任国の実勢物価に応じた生活費をもらう。もちろん日本の税金(ODA)。国際ボランティアという立場で来ているので、その生活費は、生活するのに必要最低限のお金でしかない。俺もここに来てから質素な生活が身に染み付き、月々およそ200ドル(生活雑貨費、食費、娯楽費すべて含めて)で生活している。もっとも、質素な生活を心がけてるってよりも、金使う場面がないってのが実際だ。豪遊するところもないしね。

クエンカ旧市街の街並み

日本から持ってきた現金約1000ドル(約11万円)が5ヶ月でついに底をついたので、金を下ろした訳だ。生活費が入金されるのはニューヨークの東京三菱銀行の口座なので、小切手を切って両替所で現金化する。今日は400ドル(約44000円)を換金した。お金を受け取って数えてみると、ちょうど100ドル足りない。300ドルしかない。ですぐにまた窓口に戻ってその旨告げると、換金してくれたネェーちゃんは、
「あらホント、ごめんなさい、間違えたわ。」
と言って不足の100ドルをあわてて俺に渡した。人の悪そうなネェちゃんではなかったので、まさかワザとじゃないとは思うが、「金の授受をしたら即確認!」が大原則だ、こういう国では。平気で間違えるからね。中には故意に間違える悪質な奴もいるだろう。
さて、帰り道、こんな大金持つの来た時以来だから、まだ日が高いとはいえ強盗に遭わないようにと緊張したね。

ここクエンカは、治安はいい。夜中12時に歩いていても大丈夫。もちろん、まだ運がいいだけなのかもしれないが、少なくとも危ない場所は少ないし、危なそうな奴が街を歩いていることも少ない。色々なところを旅していると、「危ない場所」ってのがその雰囲気で分かるようになってくる。そんな俺でも、過去一度だけ、インドで強盗に遭っちゃったんだけどね。

治安の話と言えば、2週間ほど前、立て続けにエクアドルの同期隊員が3件連続で盗難被害に遭った。エクアドルの治安を想像してもらうため、以下にそれを紹介しよう。
同期隊員A(女性)
首都キトでバスに乗車中、ポケットに入れていた携帯電話をスられた。全く気づかなかったと言うから、かなりのプロフェッショナルなスリの仕業だろう。メルカド(市場)や混雑したバス内等、人混みでのスリはどこの途上国でも必ずある。人混みに入った時は、常に要警戒。プロのスリどもが目を光らせている。
同期隊員B(男性)
サント・ドミンゴという街で、午後1時過ぎの白昼、職場からの帰り道、歩いていると3人組の強盗に囲まれ、ポケットに入っていた財布と携帯電話を強奪された。その道は、いつもは人通りが多いそうだが、その時に限って人気がなかったそう。幸い怪我はなし。
同期隊員C(女性)
クエンカにあるホストファミリーの親戚の家でフィエスタ(宴会)中、部屋に財布、携帯、デジカメ、パスポート、身分証明書の入ったカバンを迂闊にも放置したところ、財布の中から現金40ドル以上を盗まれた。フィエスタには親戚が40人ほど参加していた。すなわち、明らかに身内の犯行。身内だけに、足のつく携帯やデジカメ、パスポートは無事で、現金だけがドロン。身内だろうが金持ちだろうが、エクアドルではこと金に関しては決して人を信用してはいけないことが証明された事件。もっとも、「身内(顔見知り)の犯行」とはかなりショックではある。(しかし貴重品の入ったカバンを鍵のない部屋に放置するとは、何たる警戒心の欠如。)
その他、エクアドルでよくある強盗の手段として、ケチャップ強盗(道で通りすがりに服にケチャップ等をかけられ、それに気を取られたスキに金品を盗られる)や首絞め強盗(頚動脈を押さえられて数秒で気を失ってしまい、そのスキに身ぐるみはがされる)等の話は後を絶たない。
とまぁ以上のように、エクアドル全体で見れば治安はいいとは言えない。もちろん、盗まれる方にも多かれ少なかれ必ずいくばくかの落ち度はある。赴任して5ヶ月、生活にも慣れ、ちょうど気の緩みが出てくる頃。車でも、事故るのは若葉マークが取れた頃、と相場が決まっている。
ただ、こういうことがある度に、「日本以上に治安のいい国には行ったことがない」としみじみと思うのである。みんな金持ってるから強盗とか盗難とかする気にならないのか、それとも素晴らしい道徳心のおかげでそもそも日本人にはそういう気が起こりにくいのか。
いずれにせよ日本は素晴らしい国だ(笑)。イヤ、マジに。


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