HOME > THE WORLD > Latinoamerica > Ecuador > Diario > Diario2005 > 050328
エクアドル日記(2005年3月)
3月28日(月) 晴れ後曇り
この間熱を入れて書いたばかりだと思ったら、再び衝撃の映像を見てしまった。
夜いつものようにテレビ映画を見ていると、CMが流れた。何気なくぼんやりと見つめる。そこには、世界各地のミス各国の格好をした女が何人か出てきた。そこでちょっと興味を引かれる。
(何のCMだろう?ミス・ユニバース2005かな?)
始めにミス・ノルウェーかなんかが英語で自己紹介をしている。次はミス・チリがスペイン語で。次に出てきたのがミス・日本だった。
(おっと?日本人?ってことは日本語で自己紹介するんだろうな・・・。)
彼女が喋り始めた瞬間、ベッドに横たわっていた僕は飛び起きた。
「えっーーーーー?おいおいおいおいーーーー!!」
彼女が満面の笑みで喋りだした言葉は、韓国語だったのだ。
しかもよくよく見ると、肩から「Miss JAPAN」というタスキをかけてはいるが、彼女の顔はどう見ても目が細く吊り上った韓国人か中国人なのである!!
ガクッーーーーー!!!
またかよまたかよまたかよーーーー!何でミス日本が韓国人なんだよ?!!何でミス日本が韓国語で「カムサハムニダ」言ってんだよーーー?!!!
誤った日本語(ビルカバンバの観光案内所)
これはひょっとして手の込んだ日本に対する侮辱なのか?この国には誰一人として韓国語と中国語と日本語を区別できる奴がいないのか?この女の顔が、お前らの言う「典型的な日本人の顔」だってわけか?このCM見たエクアドル人たちはきっとこう思ってんだろう、
「あぁ、やっぱり日本人ってあういう顔だったんだ。中国人も日本人も同じ顔なんだ。」
いや、このCMこそ、製作者自身が日本人と韓国人と中国人が同じだって思ってる何よりの証拠だ。
結局、本当に本当に、本当に本当に全く完全に完璧に、完膚なきまでに、ここの奴等は何も分かっちゃいないんだ。
テレビという巨大な影響力をもつメディアがこうも簡単に間違えていいのか?もう少し調査しようという気にはならない?この人が話してる言葉は日本語なのか韓国語なのかとかさ。制作会社が作ったCMを検閲する能力もないわけだ。
いや、待てよ、これはエクアドル人にしては手の凝ったギャグなのかもしれない。ホントは知ってんだけど、あんな感じでよりエキゾチックな顔立ち(何と言ってもこちらの人間が持つ東アジア人のイメージは、「細く、吊り上った目」である)にした方が国民にウケるから、ワザとやってることなんだ。だけどそれじゃぁ韓国語を喋ってることの弁解にはならないか。
そりゃ誰も日本とか韓国とか中国とか、そんなことに興味を持ってないのかもしれないけどさ。いや、ちょっと待てよ、そうか、そうなんだ、きっとそうなんだ。日本になんか誰も関心を持ってないから、別に日本がどこにあろうと日本人がどんな顔をしていようと、ここの人間にとっちゃどうでもいいことなんだ。俺が日本人だからこんなに過剰反応するだけで、別にエクアドル人に悪気はないんだ。極東の小国・日本が世界に多大なる知名度を誇ってるはずだ、なんて思うのがそもそもあまりにも自己中心的な誇大妄想なのであって、世界のほとんどの国の国民が日本なんて知らないんだ。そうだ、そう考えた方が自然だ。
この国の誰一人として日本と中国と韓国の違いを理解してないことを再び、いや何十回目か分からないがイヤというほど思い知らされる。俺たちの協力隊活動も無償資金援助も、結局はエクアドル人が誰一人として正確には知らない国の人がやってることなのか。日本がいつまでも認識されないのと同じように、日本の国際貢献も、エクアドル人の心に焼きつかずに風化していく、そんな虚しい活動なのだろうか。いや、そんなことは関係ないか。「日本が日本が」って恩着せがましく考えることもないやね。俺たち協力隊員に出来ることなんてタカが知れてるし。それでも俺たちだって点でもいい、何かを残すことは出来るはずだ。それがたとえ「日本人」としてではなく、「一人間」としてでも。外務省の考える「ODAによる日本の国益アップ」とはちと違うが。
日本の国益を考えるなら、俺たち日本人がもっと大規模な「日本周知キャンペーン」をやるべきなんだろうな。
ジャパンマネーで「日本のエクアドルにおける技術協力」ってテレビ番組でも作って、大々的に放送すりゃいいのに。
>次の日の日記へ
HOME > THE WORLD > Latinoamerica > Ecuador > Diario > Diario2005 > 050328