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エクアドル日記(2005年3月)
3月29日(火) 晴れ後曇り後雨
運命の再会
スペイン語学校が6時半で終わり、歩いて家に戻る。雲が低く垂れ込めた灰白色の空から雨がポツリポツリと落ちてくる。最近は徐々に日が短くなってきていて、雨が降っているということもあろうが、6時半過ぎの泣き出した空は、まだ明るさは残っているものの、夜のとばりが落ちる直前である。一つ一つ点灯を始めた道の電灯の光がすぐに雨に潤んでいく。
歩道を歩いていると、前方に父と息子と思われる親子が立っている。子供は7,8歳だろうか。どうやら家の前で何かを待っているらしく、2人とも車道の車の流れを見つめている。
僕が近づく。お父さんの方をチラッと見ながら、彼らの前を通り過ぎる。その瞬間、何かが頭の中を走った。
(何だろう、この感じは?)
決して楽しげな心地よい想起ではない。かすかな戦慄を含んだ、ザラっとした緊迫感だった。何か嫌な記憶を思い出す時に感じる、心の中の棘に触れたような不快感・・・。
彼らの前を通り過ぎ、横の家と高い柵を見てすべてが氷解した。
去年のカルナバル前の2月以来、1年以上ぶりの再会である。いや、正確に言えば再会ではなく至近距離でのすれ違い。
向こうの2人は僕のことを気づいただろうか。東洋人がここでは目立つとは言え、あの時に比べ髪が伸びているから、別人のように見えたかもしれない。
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