HOME > THE WORLD > Latinoamerica > Ecuador > Diario > Diario2005 > 050701
エクアドル日記(2005年7月)
7月1日(金)
VHS、CD、DVDの授業も終盤に入る。今はCDをやっていて、授業で使うために各自好きなCDを持ってくるように言ってあるのだけれど、今日ガキの一人がドアーズのファーストアルバムのCDを持ってきた。俺は眼を丸くして聞いた。
DVDの実機を使って測定中。
手前の少年が問題のドアーズ好き
分解したDVDプレーヤーの光ピックアップ
「お前、ドアーズなんか好きなのか?」
「はい。」
エクアドル人の17歳くらいのガキがドアーズを好きだなんて、にわかには信じられないが、一方で『結構結構、若いのに見所あるじゃないか』と感心した。俺がいつも聴いている、「アンテナ1」という欧米系ポップ・ロックを流すFM局では、ビートルズやフィル・コリンズ、エルトン・ジョン、ロッド・スチュワート、ビリー・ジョエル、ガンズアンドローゼス、ニルバーナなんかがよくかかるんだけど、ドアーズもその一つ。比較的この国にも知名度はあるようだ。逆に、ヴァン・ヘイレン、ストーンズ、グリーン・デイなどはその著名さの割にあまりかからない。
このFM局は80年代のアメリカントップ40音楽を結構かけるので、20年前に戻った気分になれる。選曲ディレクターは俺と同年代、80年代にアメリカに行っていたのだろうか。例えばブルース・ホーンズビー&レインジ、ティアーズ・フォー・フィアーズ、スパンダー・バレエ、メン・アット・ワーク、スターシップ。ある日ジュリアン・レノン(ジョン・レノンの息子、ただしオノ・ヨーコが母親ではなく、離婚した初めの妻との間の息子)がかかったときには涙ものだった。だが同じ曲を頻繁にかけるという欠点があり、『俺だったらもっとバラエティに富んだ選曲をしてやるのに』といつも舌打ちしている。俺だったらモトリー・クルーとかエイジアとかカンザスとかシンディ・ローパーとかラッシュとかデュラン・デュランとかミスター・ミスターとかかけるね。ちなみに俺は中学〜高校時代のまさに80年代、ミニFM放送をやっていて、電波に乗せて声と音楽を飛ばしていた。その頃は、FM放送局に就職しようかと思ったこともあった。当時アメリカで流行った曲は知り尽くしている。今はほとんど聴かないけれど。
最近、エクアドル人の若者生態実験またはロック知能指数テストとして、休み時間にガキどもにスピッツとブルーハーツを試しに聞かせてみた。スピッツにはほとんど無反応、ブルーハーツには少し反応、という結果だった。俺達が洋楽を聴く場合とおなじで、歌っている言葉が分からない場合まずはサウンドやメロディーから入るわけだが、ブルーハーツのサウンドはパンク然としていてロックテイストが分かりやすいのが反応の原因だと思われる。奴等の年頃ではロックに傾倒している奴も多い。歪んだ、骨太のギターサウンドは、やはり欲求不満を持て余している青春期にこそふさわしい。(いや、もちろん俺は今でもロックだけど。)
だが対照的に、若いくせに「エクアドル演歌」または「エクアドル歌謡曲」とでも呼びたくなるような、エクアドル人のオジさんどもが目を輝かせて聴いているメロウでスワベ(穏やか)なラテン音楽が好きだというガキもいる。日本でいえば、高校生が五木ヒロシを聴くようなものである。
その他ラップ、ハウス等アメリカのコピー音楽もなかなか人気がある。
ちなみに、俺はドアーズというバンドの音楽はそれほど好きではないが、ジム・モリソンの言動には何か惹かれるものがある。ただのヤク中だったのかもしれないが。
(2005/10/16加筆。夜中の1時、アンテナ1を聴いていたら、一発屋エイジアの唯一のヒット曲「ドント・クライ」がかかった!そういえばついこないだもカンザスの「All I Wanted」が流れた。そうそう、プロデューサーさん、その調子で頼むよ。)
>次の日の日記へ
HOME > THE WORLD > Latinoamerica > Ecuador > Diario > Diario2005 > 050701