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房総の旅1 (解説) この旅行記は、中学3年の夏休み、房総半島にOWFのメンバー6人で行った時の模様を、メンバーの一人小泉君が、1年後、高校1年の時に書いたものである。そして、さらに13年後、27歳の時に「13年後のエピローグ」を付け加えている。 |
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プロローグ“房総の旅”と言っても1年前1泊2日の“旅”のことである。8月19日の朝、晴れ、当時の3-FのFM仲間6人で行った。翌日の20日は登校日であったのだが、僕らにとっては大したことじゃなかった。 1・バスターミナルにて千葉市の陸の孤島と言われた僕らの旅の始まりはいつもバスターミナルからである。裕助は『中を見たら、殴るぞ!!』と言って、バックを向後に預けたのであるが、威厳がないのですぐにバックを開けられ、中を見られてしまった。裕助は怒りと興奮の中、大声で『なぐったろ!!』と叫んでしまい、言語障害振りを朝からみんなに披露してしまった。 2・千葉発07:35千葉駅に着いた僕らはとにかく切符を買った。この何気ない行動で起こる数々の恐怖を誰が予想しただろうか。(水曜スペシャル風){*96解説:外房線の切符で小湊鉄道回りで行こうとしていた。当然主犯はのちのJTB社員となる小泉} 3・線路は続くよどこまでも 千葉を出た電車は本千葉を過ぎ運命の岐路である浜野に停車した。ここで誰かが『外房線に乗り換えて切符どうりに行こう』といえばこの話の後半は変わっていたのだが、みんな素直だったのでそのまま楽しく内房線に乗って行ってしまった。 4・田園風景 五井駅からは小湊鉄道という電車が出ており、僕らはそれに乗り込んだ。幾つかの駅をすぎると周りは田畑に囲まれる。カタコトと走る列車の中で僕らの旅行気分は否応もなく盛り上がる。 5・房総ノ山中ニ突入ス先程の木曜スペシャルばりの恐怖を45秒で忘れた僕等は、またはしゃぎだした。もう窓からは山の姿がせまって来た、線路は山の懐へと入り始めた。養老川を何度か渡った頃、僕等は何故か歌を歌っていた。(裕助:サマーサスピション、伸也:パーマンの歌、べぼ:想い出がいっぱい、小泉:夏のクラクション) 『プアー』(おならではない)列車の警笛が聞こえる。遮断機のない踏切で鳴らすのである。こんなところもイイところだね。 6・橋とトンネルと無人駅山中に深く入って行くとトンネルが増えた。トンネルの入口と岩肌からは岩清水が湧きだし、ヒヤリと冷気を感じさせる。『このまま帰ってもいい』とベボがもらすほど、それは旅情を感じさせた。トンネルを抜け鉄橋を渡る。川の水面が木々の緑で見えない。ずいぶんと高いところを列車は走っているらしい。 (突然ですがここで一句) さて、無人駅のことであるが、土を盛っただけのホームに小屋一つなんてのもあり、本当にのどかな感じだ。ともかく養老渓谷駅はもう間近い。 7・1210円養老渓谷駅を過ぎると僕等は緊張していた。なぜなら次の駅で駅員を突破し、どうにか誤魔化して次の列車に乗り込まなければならないという“箱根の関所”にさしかかったのだ。乗り換え駅である上総中野に着き、『ヒョ』(伸也発明)と逃げようとすると、すかさず『券を出せ!!』と駅員にあっけなくつかまってしまい。ずるい小泉は水を飲む振りをして逃げたのだが、事情をよく分かっていない素直な(マヌケ)“悲劇のヒーロー”裕助が駅員に切符を出し、『これじゃダメだ』と言われ、結局追加として1210円を取られることになり皆で泣く泣くなけなしの金を払った。 つい先程までの笑顔は消え、『こうなると思った』(向後)『これならちゃんと切符を買ったほうがよかった』(ベボ)『また後で金を取られるんじゃないか』(チャボ)と“計画小泉”に冷たい視線集中!!(チョット被害妄想だな)になり、主犯小泉は『しょうがないよ』と繰り返し言い訳した。『コン助だけに任せたみんなが悪かった』(伸也)となにも言わずにいてくれた裕助(何も考えていない可能性が高い)が小泉の救いであった。 軽くなったサイフと重くなった気持ちとともに、僕等は赤字で廃線が予定されている木原線へと乗り込んだ。 8・木原線大いなるダメージを食らった僕等は精神的肉体的に疲れてしまい、小湊鉄道の時とはえらい違いでダラリとして外を眺めていた。気がつくと列車は大多喜駅に近づいてきた。木原線は、渓谷を越えトンネルを抜けという風景は比較的少なく、山や丘に囲まれた集落や水田の中をゆっくりと縫うように走るそんな優しい感じの路線である。そんなやや単調であるとも言えるなかで、1つのアクセントといえる大多喜城が見えてきた。誰かが『城が見えてきたぞ』と叫び僕等の顔に笑顔が戻ったが、3秒後にはまた暗くなっていた。 |
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