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西ヨーロッパ旅行記
1999年4月〜5月
(5)
運河と欲望の街〜アムステルダム
ブリュッセルから再び列車に乗ってオランダの首都・アムステルダムに入る。東京駅のモデルとなったアムステルダム中央駅に降り立ち、駅舎の外に出ると、たくさんの人々が駅前を行き交っている。旅行者と思われる人々、サラリーマン、ストリートパフォーマー。それらが渾然一体となっている。私は、荷物を担いで駅からまっすぐ伸びているメインストリートを歩き始めた。「地球の歩き方」でホテルの目星はつけていた。駅からしばらく歩くと、ホテルがいくつかあるのが見えてくる。そのうちの一つで、値段を聞いてチェックインした。フロントの男性は、英語が達者だ。パリでは、私が話したフランス人は英語を話す人がほとんどいなかったが、ここは違うようだ。
早速アムステルダムの街の散策を始めた。ホテルの外に出ると、中央駅から真っ直ぐに伸びる道に沿って運河が走っている。この道に沿って歩いていると、いきなり30代後半と思われるオヤジが、俺の横にぴったりとついて俺と同じ速さで歩き始めた。
「ドゥ・ユ・ライク・ドラッグ?」
歩きながら、俺の耳元にささやくように奴は話しかけてきた。そう、奴はドラッグ(多分マリファナだろう)のバイニン(売人)だったのだ。
「いらないよ。」
俺は一人旅でドラッグをやるのはあまりに危険が高いのでやらない。バイニンのオヤジは、しばらく一緒に歩いていたが俺に買う気が全くないことが分かったらしく、音もなく離れていった。
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