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東南アジア旅行記(2008年4月〜5月)
2.最後の桃源郷 ラオス


ビエンチャンの街路樹。木陰にトゥクトゥク。

フー(麺)。大量の香草、野菜類が付け合せ。 ⇔ テーブルの調味料類

ワットインペン
ラオス地図

2008年4月25日金曜日。ラオスの首都、ビエンチャン初日の朝。
疲れのため午前11時まで起きれず。日々の仕事の疲れが蓄積し、せっかく旅に出てきたのに、こうして朝遅くまで旅先で睡眠をむさぼる始末である。
しかし、予想していた暑さはさほどでもない。扇風機を回さなくても、、暑さで眠れないことはなかった。

ビエンチャンの街に出る。ここは、インドシナ半島北部の内陸、タイとの国境近くである。
まずナンブコーヒーという食堂兼喫茶店で、フー(麺のこと。ベトナムだとフォー)を食べる。美味い。東南アジアは、やはりライスヌードル。どの国に行っても美味い。ここでは、麺と別皿で、大量の野菜、香草が供される。インゲンのようなものがあり、ただの野草のようにしか見えないものあり、そして香草と思われるものがある。これらを麺の中に入れ、さらにはテーブルの上の調味料を入れ、自分の味を作って食べる。これまた東南アジア式だ。隣のテーブルの女の子が、「辛みそみたいな調味料に、(インゲンのような長くて乾いた)野菜をつけて食べるのよ」と身振りで教えてくれた。テーブルの上には、わけの分からない調味料類が並んでいる。アジアなので、唐辛子系辛味とか、魚醤であろう。別のおじさんが、「香草類は、葉をちぎって麺の中に入れなさい」とこれまた身振りで教えてくれる。バンコクの青空屋台で、相席となったおじさんが麺の食べ方を教えてくれたことを思い出す。
フーの写真やビデオを撮っている僕に、店内のラオス人の客たちは興味深々だ。この注目のされ方は、インドはデリーのメインバザールでカレーを食った大衆食堂の状況と同じである。昼飯時で、店内は混雑している。

食欲を満たした後、ビエンチャン市内を歩き回る。天気はいい。そりゃ暑いけど、思ったよりは暑くない。ラオスの3〜5月は「暑期」で、1年を通じて一番暑い。5年前の同じ時期にカンボジアに行ったとき、とにかく蒸し暑かった。東南アジアの暑さは、中東アラビア半島の暑さと本質が違う。アラビア半島は砂漠気候で、40℃でカラッとしている。これに対し、東南アジアでは、40℃まではいかないと思うが、多湿で不快である。だが、ビエンチャンはそれほどでもない。

いくつかの仏教寺院を見て周る。ワットホーパケオ、ワットシーサケート。「ワット」というのが「寺」という意味だ。タイでもそう。本堂には靴を脱いで入る。撮影禁止。
ラオスの仏教は、東南アジア全般に広がっている上座部仏教である。寺院の形は、隣国タイに似て、三角屋根に奥行きのある建物。金で飾られていることも特徴だろう。

メコン川沿いの屋台で休憩。インドシナ半島といえば、メコン川が出てくる。ここビエンチャンにもメコン川が流れる。逆に言えば、メコン川が流れるところに人々は住んでいるのである。ナイル川と同じ。あっちは砂漠だから事情はより切迫しているが、いずれにしても、生物に恵みを与えるのが大河である。インドシナ半島の大河、メコン川は、源を中国に発し、南へ走る。ミャンマー−ラオス国境からラオス−タイ国境を経て、国境の街ファイサーイ(ラオス)からラオス国内に入り、ルアンプラバーンを通った後タイとの国境を形成し、カンボジアへ突入、プノンペンを経て、最後はベトナムで三角州を形成し、ミトーとかカントーとかベトナムの街をいくつもの支流に分かれて通り過ぎてついには南シナ海に注ぎ込む。
今は雨季直前のため、メコン川水量は少ない。ほとんど干上がっている感じだ。川底の砂地がむき出しになっている。

ビエンチャンにはバイクが多い。これまた東南アジアらしい。ベトナムのバイクの大群が思い出される。

夕食はナーンカンバンという大衆食堂。ウェーターの一人が片言の日本語を話す。律儀にも、オレンジジュースに「こーり」を入れるか?と聞いてくる。きっと「生水(水道水)は飲んじゃいけない」という固定観念をもった日本人、そろいも揃って同じ反応をする日本人たちを、無数に見てきたのだろう。念のため、氷を入れていいかどうか聞いてくれているのだ。生水を恐れる日本人は、どこの水から作ったか知れない氷を、「入れないで」という人が多いのだろう。僕は、暑いので、当然のように入れてもらう。今まで、結構色んなところで氷入りの生ジュースとか飲んできたけれど、腹を壊したことはない。もっとも、エジプトで、生水が原因と思われる悲惨な下痢をしたことを忘れたわけではない。あの時はひどかった。旅行中1週間、味噌汁のような水便が続いたのだ。
ナーンカンバンで、ラオス名物カオニャオ(もち米)に、ラープ・カイ。ラープというのは、肉や魚にレモン、ライム汁、レモングラス、香草などを混ぜて炒めたもので、ラオス料理の代表格である。もち米が美味い。ソフトな食感ではなく、噛み応えがある。腹にもたまる。ラオスの人々の米といえば、カオニャオだそうだが、タイ米なんかをもっと食べていそうな気がする。

ラオス人の外見は、あぁ、東南アジアに来たなぁ、と思わせる。小柄、細身で骨っぽく、やや色黒。ビエンチャンでは民族的にはラーオ族という民族が多いらしいが、タイ人とかベトナム人、カンボジア人と僕には区別がつかない。カンボジア人はクメール族がほとんどなので、いくらか肌の色が濃い印象はあるが。
太った人間はいない。この国で見る太っている人間は、外国人観光客のみであろうと感じさせる。
中国風の人もいる。ラオスは、北で中国と国境を接する。ちなみに、ラオスはインドシナ半島の内陸国で、中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーに囲まれている。

ラオス人は、概して押しが弱い。街で、トゥクトゥクドライバーたちは、時々僕に「トゥクトゥク?」と声をかけてくるが、こういう国特有のしつこさは全くない。一応声をかけてみてるだけです、的なノリだ。だが、「トゥクトゥク?」の次に「レイディ?」と声をかけてくるいわゆるポン引きも結構いて、やはりセックス産業はここでも不動の地位を築いている。まず100%観光客がターゲットだろう。面倒になると嫌なので、いくらなのかは聞かなかった(笑)。
「はっぱ?」と声をかけてくる輩もいる。ラオスだと、ゴールデントライアングルがあるので、やはりアヘン系だろうか。

ここビエンチャンで日本語を話すラオス人はほとんどいない。英語もあまりしゃべらない。トゥクトゥクドライバーは、英語を話せない方がいいような気がする。ここではボッタクリの雰囲気がないからだ。言葉が通じなくて、後から「乗るときにちゃんと値段言ったろ!」と言われてトラブルになることもなさそうだ。彼らは、無邪気だ。下心がない。その意味では、イエメン人に通じるところがある。まだ観光客が少ないから、観光客慣れしていなくて、外国人たちがどれだけ金を持っているのか知らない、また美味い汁を吸ったことが少ないのだろうか。それとも、国民性として誠実至上の美しい価値観を持っているのだろうか。

翌4月26日土曜日。朝9:30に起きる。またもや起きられず。12時間くらい寝た。
今朝も暑さはない。サバイディーゲストハウスをチェックアウトし、荷物をフロントに預けてエキソティシモという旅行会社とラオス航空本社オフィスへ行き、飛行機の予約表をゲット。しかし、バスの時間は分からず。
ナンブコーヒーで朝食。ここは、冷たいジャスミン茶がサービスで出るのがいい。料理も美味い。ミークアを頼む。これは、汁の多い焼きそばで、卵と炒めた中華麺の上に、大量の青菜、肉、人参、白菜が乗っている。
昨日は昼食時の戦場のような混雑時に来たけど、今日は10:30という中途半端な時間なので、客は少ない。

食後、トゥクトゥクでタートルアンへ。日が高くなるにつれ、気温もグングン上がってきた。30℃以上、35℃近くあるだろうか。
タートルアンは、この日差しを受けて、ギンギラギンに輝いている。

ラオス国立博物館。



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