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その1 概論
- ★バス
ヒロンのバス
ババオージョのバス
グアヤキルのバス(ポプラル)
ロハのバス
サモラのオンボロバス
路線バス車内(グアヤキル)
エクアドルにおけるバスは、公共交通機関の中核を担っている。飛行機は料金が高いし、それほど大きな国土でもないから、航空網が発達しているわけではない。飛行機を使う路線というのは大体決まっていて、大抵がキト⇔グアヤキル、キト⇔クエンカ、それにキトまたはグアヤキルからのガラパゴス便である(ガラパゴスへ行くバスはない)。
経済的な理由からだろう、バスには必ず乗っているインディヘナのおばちゃんを、飛行機の機内で見たことはほとんどない。
鉄道は、以前はキト、グアヤキル、アラウシを結んでいたが、今ではリオバンバ⇔アラウシ間を観光列車が走っているに過ぎない。近郊電車も長距離電車も走っていない。地下鉄などは夢のまた夢である。もっとも、日本のように人口過密都市というのは存在しないから、そんなものを作る必要性もない。
というわけでバスこそがこの国の大動脈なのである。
バスと一言に言っても、市内を走る路線バスと、エクアドル主要都市を縦横無尽に結ぶ長距離バス、と大きく分けて2種類ある。
(1)長距離バス
エクアドル国内をダイナミックに旅する場合、基本的にはこの長距離バスを使うことになる。ほとんどの主要都市はバスで結ばれている。キト⇔クエンカ間は、所要10時間(ちなみに飛行機だと40分)、料金は9〜12ドル(ちなみに飛行機だと50〜60ドル)。料金の目安は、1時間1ドル。つまり、5時間かかるところなら5ドルくらい、10時間なら10ドルくらいが相場である。
テルミナル(バスターミナル)に行くと、各行き先を掲げたバス会社のオフィスがズラリと並んでいて、目的地へのバスを走らせているバス会社でチケットを買う。
(2)路線バス
各主要都市には、市内バスが走っている。料金はどこまで乗っても一律で、ほとんどの街で25センターボ(約25円)である。バスには運転手の他にコブラドールと呼ばれる係員が乗っていて、この人物が客から運賃を回収する。一律料金なので、乗った時点で払う先払い制である。
クエンカにおいては、このコブラドールは運賃の徴収だけではなく、もう一つの重要な任務を背負っている。それは、停留所で乗ってくる客や降りていく客を急かして急かして、一刻も早く出発し一時のタイムロスもしないようにすることである。
コブラドールは、停留所に着くと必ず客を急かす。降りようとしてる客には
「早く早く早く、早く早く降りてください!!」
乗ってこようとしてる客には
「早く早く、早く早く来てちょーだい、早く、乗って乗って!!」
てな具合である。
何かに取り憑かれたかのように、少しでも運行ダイヤを遅らせたらムチ打ち100回の罰だ怖いよー、という強迫観念でもあるかのように時間に追われている。それに合わせて運転手だって停留所ではきちんと完全に停車しないで、少しでも停留所における時間ロスをなくそうとしている。あわよくばギアをローまで落とさないで、セカンドのまま発進したい、という感じである。
俺みたいな若い男が乗ってこようとしてるときにはまず止まらない。まるで俺を挑発しているかのようだ。
「おら、乗ってきな。これ(動いているバスに乗り込むこと)ぐらいお前には簡単だろ?」
と言われているようで、こうなると俺も引くわけにはいかない。その瞬間、俺と運転手との1対1の男の勝負が始まるのである。
これは降りるときも同じである。俺のような若い男しか降りない時はまず完全には止まらない。始めは俺もムカついて完全にバスが停止するまで待ったりしてたけど、今は
「そのケンカ、買ったぜ!!」
とばかりにまだ動いてるバスから飛び降りる。
毎日毎日バスに乗り込むたびに、こうして運転手との行き詰まるギリギリの勝負を戦っているのである。
以上は若い男の場合であって、女性全般、年配の男性、親子連れが降りたり乗ったりする時は、コブラドールは急かすけれども、運転手はきちんと完全に停車する。というか乗客の方が完全に止まるのを待っている。そう、特に下車の場合、動いているバスから降りると言うのは非常に危険なのである。
良い子のみんなは絶対に真似しないように!
てなわけで俺は毎日飽きることなく通勤にこの路線バスを使っている。バスの中のエクアドル人人間観察というのも、暇を持て余すバスの中では一興である。
その2 ある日の路線バス車内
今日もバスには陽気なラテンナンバーがガンガンにかかってる。こっちのバスの車内では、FM放送とかテープとかを流しているのだ。音楽好きの俺としては、これはうれしいことのはずなんだけど、ところがそうでもない。かかってる曲は大抵が俺が好きでないタイプの曲だからだ。嫌いなジャンルの音楽を大音量で聴かされるのは、ほとんど拷問に近い。そんな時は、本当に最悪だ。
運転も、最悪だ。こっちでは「バスが優先」みたいなルールがあるのか、それこそ我が物顔でバスは走る。「そこのけそこのけバス様が通る」って感じさ。割り込み、無理な追い越し、信号無視・・・。運転の荒い運ちゃんがほとんど。ギアチェンジとかヒドイよ〜、クラッチいきなりつなぐんだもん、ギアチェンジのたびにガクって衝撃なのよ。5人に4人はすさまじい運転するね、乗客のことなんて考えてない。立ってる人は手すりにしがみついてないと危なくってしょうがない。日本なら絶対にいないよ、こんな運転手は。日本の運ちゃんたちは、ホント乗客に優しい運転するでしょ。
こっちでは、スピードもかなり出す。これは路線バスでも長距離バスでも同じ。
とにかく運転が荒いので、歩行者とぶつかったりもする。俺が乗ってたバスだけでも今までに2度歩行者と接触、1度車と接触してるよ。歩行者との接触1度目は、自転車に乗ったオッちゃん。そのオッちゃん、車道の端をチャリで走ってたら、バスに幅寄せされてコケそうになってた。怒り心頭に達したそのオッちゃんは、道端の石を拾い上げて思いっきりバスの側面に投げつけたよ。バスの中にいる俺にも「ガツン」って音が聞こえた、怒りの一撃。それでもバスの運ちゃんは知らん顔してそのままバスを走らせる。
もう1件は、道端のおじいちゃんと接触して、おじいちゃんがコケちゃった。窓際の乗客達が「危ない!」って声を上げたおかげで運ちゃんも気づいたらしく、大事には至らなかった。けど全くヒドイもんだよ。
そんな傍若無人な路線バスも、夜になると一転してゆっくり走る。何でだろうか?やっぱり視界悪くなるから、人を轢き殺しかねない、と運ちゃんも了解してるのかな。それともあまりにスピード出すと誰も何番のバスか見えなくて客が乗ってこなくなるからかな?(こっちのバスは、路線番号と行き先を書いたボードを前面に掲げてるんだけど、結構字が小さくて、遠くからだとなかなか何番だか見えないんだよね。夜だと暗いからなおさら見えない。)
その3 売り子達
(1)概論
バスに乗っていると、路線バスでも長距離バスでも物を売る売り子達が乗り込んできて営業を始める。路線バスの場合大多数がチョコやガムや飴といった菓子を売る輩だ。男がほとんどで、年齢層的には10代前半の小学生ライクな子供から40代のオジさんまで、まんべんなく分布している。彼ら売り子が乗り込んできた時の車内を再現してみよう。
売り子はまず乗客に向かってぶち始める。
「紳士淑女のみなさん、こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか。今私の父が病気で入院していて、自分の兄弟5人を養うためにお金が必要で、こうしてバスでチョコを売っています。みなさんに慈悲のお心がございましたら、どうか私のこのチョコを買ってください。1個たったの25センターボです。」
そして乗客全員一人一人にチョコを配り始める。ここでシロートが注意すべきは、この時点では別に金を払う必要はなく、一通り配り終わってから買うか買わないかを決めてよい、ということだ。つまり、ここで品物を受け取っても、買いたくなければ後で再び彼が回収に来た時に返せばいいだけのことである。もちろん、始めから買う気がなければこれを受け取る必要もないのだが、エクアドル人は、何となく彼のその不運な境遇に同情して、受け取るだけは受け取る人が多いようである。ただ、この売り子が言う「自分の不遇」が真実なのかは、乗客の誰も知る由はない。
もう一点注意すべきは、受け取るのはいいが、受け取った状態で自分の降りる停留所が来た場合は、持って降りてはならない、ということだ。そんなことしたらどろぼうになります。きちんと返そう。別の言い方をすれば、自分がまもなく降りる場合は、買う気がないのならば受け取らない方がよい。
さて、バス前部から後部までチョコを乗客全員に渡し終えると、男は再びバス前部に戻り、回収を始める。このとき買うのであれば彼にお金を渡し、買わないのであればチョコを返すという算段である。路線バスで25センターボのチョコ等を売る場合、1ドル売れれば、つまり4人が買えば御の字という営業状況であろう。売り物と乗客数にもよるが、乗客誰も買わないこともしばしばである。
路線バスの売り子が売る品物で今までもっとも不思議だったモノと言えば、「裁縫セット」である。各色の糸、はさみや針がセットになって2ドルちょっと。残念ながら誰一人として買う人はいなかった。
長距離バスの場合は、ところどころの街で停車した際に、弁当的な食事、水やジュース、アイス、果物といった旅に必要なアイテムを売りに乗ってくる連中が多い。これらの売り子にはおばさんも多い。また、変り種ではアクセサリーを売っている人もいた。
(2)グアヤキルでの黒人物売り
基本的にバスの物売りは移動型小売営業であるから、売り子は常に客より下の立場で接してくる。当然だ。すべては客の決定に売り上げがゆだねられているのだ。時には卑屈な視線を向けてきて、「お願いだから買っておくれよ〜。」的哀訴嘆願をしてくる奴もいるが、買う気がないんだから買わない、それが自然の摂理であるからそう言われてもどうしようもない。
グアヤキルで路線バスに乗ったとき、とんでもなく横柄な物売りに遭遇した。奴等は、3人組の黒人だった。3人組の物売りというのもその時初めて見たが、その態度の悪さは目に余るものがあった。
奴等は騒ぎながらバスに乗り込んできて、飴だったかチョコだったか忘れたが騒ぎながらそれを乗客に渡し、とにかく騒ぎ倒していた。まるでよくアメリカの黒人がラジカセ持って街角でヒップホップを大音量でかけながら踊っているような有様である。バスの中は一瞬にして蜂の巣をひっくり返したような騒ぎとなる。どこからどう見ても不良黒人である。たまたま年配の乗客が多かった車内では、眉をひそめて顔を見合わせる光景が広がる。
俺もその飴だかチョコだかの品物を受け取ったのだが、そのうち奴らのうちの一人が回収しに来て、そのまま返そうとしたら、そいつは露骨に嫌な顔をした。
「おい、お前買わネェのかよ?」
というあからさまな不満を真っ黒な顔いっぱいに表明して、俺が差し出したチョコを受け取ろうとしないのである。
俺は無表情な顔を作りながらこう言った。
「お前ら、俺に嫌な思いさせるなよ。」(カックいいーー)
奴は不満たらたらの表情でしぶしぶチョコを受け取る。
結局一つとして売れなかったようである。奴等は騒ぎながら、捨てゼリフを残して嵐のようにバスを去っていった。
その後の台風一過の車内では、乗客たちが今の惨劇について口々に声を上げる。非難の矛先は運転手に向けられる。一人の憤まんやるかたない状態のオジさんが叫ぶ。
「何だってあんな奴ら乗せたんだ?」
そしてたまたま近くにいた俺に同意を求めてくる。
「なぁ、そうだろ?」
すると別のオバちゃんも同調し、
「一人ならまだしも、何で3人も乗せるのよ?!」
その後もその2人が中心となってしばらく運転手に大声で文句を爆発させていた。
- ★水
- ここクエンカでは、何と水道水が飲める!「途上国」と呼ばれる国で、水道水が飲める国に初めて来た。ただ、エクアドルでも、水道水が飲めるのはキトとクエンカくらいなものらしい。水道のないアフリカの国に行った協力隊員仲間達には申し訳ない気がするね。ちょっと途上国っぽくなくて拍子抜けしてる部分もある。
- ★車
- なぜかこっちではオートマがほとんど走ってない。マニュアルばっか。新しい車はいくらでも走ってるけど、ほとんどすべてマニュアル。なぜだろう?オートマは高いからかな?だけど数万円の違いでしょ?自動車整備隊員のモロちゃんに聞いたら、「価格がマニュアルより高いからってのと、壊れた時修理できないからじゃないですかね〜。」とのこと。
●日本にあってエクアドルにないもの
- (1)自動販売機。
- これは、日本の方が異常と言えるだろう。あれだけ街に自販機があふれている国は、少なくとも俺の知っている限りでは皆無だ。
- (2)24時間コンビニ
スポーツ
エクアドルで最も人気のあるスポーツと言えば、文句なしにサッカー。人々は、エクアドルリーグ・セリエAの試合に熱狂し、代表のゲームに大歓声を送り、そして老若男女誰しもが自分でもサッカーを楽しむ。
セリエA
エクアドルプロサッカーの1部リーグをセリエAと呼ぶ。10チームが所属。中でも巨人並みの人気球団が、グアヤキルの「バルセロナ」である。スペインのバルセロナではない。グアヤキルのバルセロナである。
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