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エクアドル日記(2005年2月)
2月8日(火) 曇り時々晴れ

カルナバル3日目、最終日。今日でカルナバル4連休も終わりである。夕方から室崎さんちに出掛け、カルナバルの残り香を少しだけ楽しむことにした。何しろこれまでのカルナバル3日間、全く外出せずに家にこもっていたのだ。

前方を監視して敵の到来を待ち受けるモロちゃんとムロさん

ここエクアドルでは、室崎さんを含む協力隊員数名により構成される「カルナバル部会」なるものが発足し、このカルナバル期間中エクアドル各地で激しい水合戦を戦い、ことごとく勝利してきたそうである。その勝利の最大の要因は、工作機械隊員(注)の明男さんが製作した「超強力水鉄砲」である。これは、ポンプを回してコンプレッサーで水を圧縮して銃型射出口から高圧で発射するもので、水の射程距離は30m。至近距離で直撃を受ければ、絶対に顔を上げていられないほどの水威力を誇る。この超絶兵器の攻撃により敵の反撃意欲・反撃チャンスを完全に削ぎ、相手は尻尾を巻いて逃げるしかない、というシロモノである。

室崎さんちの前で、水鉄砲を背後に隠し持って、通りを通るカルナバル仕様のカミオネータ(ピックアップトラック)を待ち構える。カルナバル期間中は、このカミオネータの荷台に水鉄砲や水風船やバケツやポンチョで完全武装した若者たちが大勢乗って、街を流しながら、街行く何の罪もない通行人達を次々にその水の毒牙にかけていくのである。いや、もちろん奴等の中には相手を見て攻撃するか否かを判断してる部隊もいる。「カルナバル部会」も実際にカミオネータと運転手を借り切ってエクアドル各地で戦端を開いてきたそうであるが、基本的に攻撃対象とするのは戦闘員、すなわち手に水鉄砲か水風船かバケツかホースかを持った、戦闘意志のある者どもに限る、という戦場での、いや路上のルールを決めていたそうである。非武装の一般市民、すなわち非戦闘員は攻撃対象外、ということである。確かに、全く戦う意志のない丸腰の人にあの激烈水鉄砲で攻撃を仕掛けたら、そりゃあんまりだ。ヒド過ぎる。って言うかやられた方はマジにブチ切れ間違いなしだよ。

もうカルナバルも今日が最終日、しかももう日が暮れかけていることもあって、通りを走る車もまばら。武装した若者達を乗せたカミオネータも数台通ったきりだった。それでも、近所の人たちはこの強力兵器に興味深々で、俺たちが通りを監視して時々カミオネータの敵に対して圧倒的・破壊的、どこまでも真っ直ぐな水線を浴びせかけるのを、驚きの笑顔を作って見守っていた。写真を見れば分かる通り、室さんなんかは、自ら制作したオレンジ色の完全防水服で完璧防備してたしね。

数台との戦闘を終えたところで日が暮れた。
エクアドルに来て2度目、最後のカルナバルが終わった。

(去年のカルナバルの様子はこちら。)

(注)「工作機械」という職種は、旋盤やフライス盤を用いて金属加工をする技術を教える。機械・金属系の学科には不可欠の技術である。


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