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エジプト旅行記
2000年5月・記
「Welcome To The Wonder World」(4)
〜ピラミッド編(1)〜
世界的観光地として有名なギザのピラミッドは、カイロ郊外にある。カイロから車で30分。ナイル川流域は緑であふれているが、少し内陸に入ると、そこからは砂だけの世界となる。まさに、「エジプトはナイルのたまもの」なのである。エジプトで、人が住んでいる場所は、世界最長の川・ナイルの沿岸部、ごく限られた場所のみなのだ。そこから少しでも離れると、そこには果てしない砂漠があるのみ。点在するオアシスにいくつかの村があるだけ。
ピラミッドは、緑のナイル川沿岸部から、砂漠地帯に入るちょうどその境界部に建っている。
タクシーの運転手は、ハニーという男で、英語はそれほど堪能ではないが、私が関わりを持ったエジプト人の中では珍しく、欲を張らない、純
朴な人であった。ギザに着くと、そこにはソブヒ(前出のトラベルエージェント)から頼まれたと言う、ガイドが3人ほど待っていた。
奴等とまたガイドや料金のことで一悶着あったが、結局馬に乗ってピラミッドを周ることにした。(「らくだは、難しくて遅い」とガイドに馬を薦められた。)ガイドも馬に乗って、私が乗った馬を引き連れながら、ピラミッドの所々で俺だけ馬を降りて、スフィンクスやピラミッドの中を見て周る。その間ガイドは馬に乗ったまま待っている。馬に乗
ったのは初めてだったので、なかなか楽しかった。慣れてきた頃には、結構走ったりさせられ(もちろんガイドの馬が隣で一緒に走ってくれる)、乗馬気分も味わうことが出来た。
ギザには、大小合計9つのピラミッドがある。その中でもクフ王、カフラー王、メンカウラー王の
3大ピラミッドがあまりにも有名だ。今から4500年前、古代エジプト王国第4王朝時代に作られ、最大のクフ王のピラミッドは、高さ137m。そして、人面獣身のスフィンクス。高さ20m、全長57m。
ギザのピラミッドにはいくつもの驚異的な点がある。平均2.5トンの石を約300万個積み上げて作られ、底辺の長さは230m、高さは40階建てのビルに相当する。四隅の角度は、きっかり90度。さらに、その4面は、寸分の狂いもなく東西南北を向いている。当時の天文学、数学、建築技術の粋が凝らされている。今から4500年も前にこのような高度な科学を持っていたとは。これこそロマン。
そう言えばみなさん、先頃NHKで放映された「四大文明」のエジプト編を見たでしょうか?今までピラミッドはエジプトの歴代ファラオ(王)が、その権威を示すために造った「墓」だとされてきた
が、実はピラミッド建設は、雨季にナイル川が氾濫している時期に、農作業が出来ない農民が、失業者にならないようにするための公共事業であった、という新たな説が今や極めて有力だ、という内容であり、非常に興味深かった。
馬でのギザツアーはおよそ2時間で終了。その後再びタクシーに乗り、サッカーラの階段ピラミッド、さらにメンフィス(エジプト古王国時代に首都として栄えた)の遺跡を周った。メンフィスの博物館には、ラムセス2世の巨大な像が展示されている。
メンフィスを見終わり、時刻は午後3時頃。ここで今日のツアーは終わり、この後カイロまで再びタクシーで戻る予定になっていたが、途中、カーペットセンターで絨毯(じゅうたん)作りの工程を見学した。(エジプトは絨毯でも有名である。ここでも、1枚数十万円もするシルクの絨毯を買わないか?と説明員に言われたが、当然買わなかった。)
私とハニーはまだ昼飯を食っていなかった。そこで、ハニーは、「この先少し行った村に、僕の家があるんだ。そこで一緒に飯を食わないか?」という提案をしてきた。ハニーは前述したように実に「純朴でいい奴」であり、裏があるはずはなかった。少し迷ったが、「エジプトの家庭に上がって家庭料理を食う経験なんてまず出来ないぞ」と思い、彼の好意に甘えることにした。
しかしこれが結果として・・・。
(続く)
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