HOME > THE WORLD > Asia > Cambodia > (2)

カンボジア旅行記
2003年6月・記
(2)アンコール・ワットへ


バンコクまでの6時間15分、飛行機内ではずっと爆睡していた。二日酔いだ。
ところで、この機内で面白かったことと言えば、タイ人のスチュワーデスが、ギャレーで日清の「カップヌードル」を美味しそうに食べていたことだ。好きなのかな、カップラーメン?

現地時間5月25日15時過ぎに到着したバンコクの気温は、何と36℃。私はすぐに乗り継ぎでカンボジアのシェムリアップに向かうので、バンコク市内には行かなかったのだが、「今の時期インドシナ半島はこんなに暑いのかよ?」と愕然とせざるを得なかった。

バンコクでの待ち時間、ドン・ムアン空港のバンコク・エアウェイズの待合ラウンジでお茶を飲みながら、ようやく旅に出てきたんだ、という実感が湧いてきた。そして広大な空港内を歩いていると、バンコク国際空港の特色が分かってきた。

500mはあろうかという長く真っ直ぐな回廊には、世界中の高級ブランドを扱う免税店が延々と続く。そして、そこを歩く人々の顔は、まさに百人百色だ。白、黒、黄色、茶色、インド人、イスラム人・・・。バンコクは、世界の交通の要衝なのである。ヨーロッパ、中東、アジア、アメリカとあらゆる国から飛行機が集まってくる。どこに行くにしても必ず通るのがバンコクなのである。

そして、タイ人の女の子(大人)同士が手をつないで歩いている。
(うへぇ〜、韓国と同じや。)

3時間ほどの待ち時間を経て、バンコク・エアウェイズというローカル航空会社の比較的小型の飛行機に乗り込んだ。乗客に日本人の姿は少ないが、日本語の機内アナウンスがあった。普段はいかに日本人観光客が多いかを推測させる。今日は、欧米人の割合がかなり高い。彼らはSARSなど対岸の火事くらいにしか考えてないんだろう。

50分ほどで飛行機はカンボジアのシェムリアップ国際空港に到着。時刻は現地時間で午後7時過ぎ。日はもう完全に暮れている。飛行機から外に出たとたん、じっとりとした熱気が体を包み込む。暑い。こりゃ熱帯夜は間違いない。
さて、それにしてもここは、国際空港とは思えないほどの小さな空港だ。始めにSARSに関する調査票を書かされ(ここに来る前にどこに何日滞在したか等を記入)、20USドル払ってビザを買う。その後の入国審査は、簡素な台が3つあるだけであっという間に終わった。

制服を着た警察官が話しかけてきて(肩に「POLICE」というワッペンがあったので警察官だろう)、
「ここからのドライバーは決まっているかい?決まってなかったら僕が紹介するよ。」
と聞いてきた。おいおい、ここじゃ警察官が自らタクシーの斡旋をしてんのかよ、アブねぇ所だ、などと思いつつ、
「決まってないけど、自分で探すからいいよ。」
と言って断った。

空港を出ると、いつものことながらすぐに大勢のタクシードライバーが寄ってきた。が、すぐ横にあるエアポートタクシーのチケット売り場に行って、5ドルでチケットを買った。
「バイクタクシーなら1ドルだよ!」
と男が叫ぶ。
「いや、荷物あるから普通のタクシーで。」

こうしてタクシーに乗り込んだ。
この時点で私は、「地球の歩き方」に載っていた安くてよさげなゲストハウス、「チェンラー」に行くことに決めており、運ちゃんにそう告げた。だが、奴はもちろん同意しない。
「いや、あそこより『さくら』の方がいいんだ、そっちにしなよ。」
(やれやれ、やっぱそうくるか。)と思いながら、
「いや、『チェンラー』に決めたから、まっすぐ行ってくれ。」
何度か押し問答が続いたが、奴もついに諦め、しぶしぶとチェンラーゲストハウスに車を向けた。

だが、奴の攻撃はこれで終わったわけではない。
「明日からアンコールワット見るんだろ?ぜひ俺にガイドをやらせてくれ。バイクタクシー1日チャーターで6ドルだ。何時にホテルに行けばいい?」
「いや、明日決めるよ、何時に起きるかも分からないし。今日は決められない。」
「そう言わずに、俺の兄弟がバイク持ってるからさ。明日何時から行くんだ?」

またまた押し問答だ。彼らも必死なのは分かる。彼の話では、最近観光客が減っているそうだ(まぁ、雨季前っていうこともあるが)。だが本当に明日何時からアンコールに行くか分からなかったし、どうやって遺跡群を回るかもまだ決めてなかった私は、かたくなに奴の申し出を拒否し続けた。

そうこうしているうちに15分くらいでタクシーは「チェンラーゲストハウス」に到着。
「今晩から泊まりたいんだけど、部屋ありますか?」
「あるよ。」

元気なおばちゃんが部屋に案内してくれた。ツインの部屋だったが、ファン、エアコン、ホットシャワー、TV付きで12ドルと安く、しかもきれいだったのですぐに泊まることに決めた。夜にしてこの暑さだ、エアコン付きでないと本当に死にそうだったので、迷わずエアコン付きの部屋を選んだ。

明日、いよいよアンコール・ワットとのご対面だ。
しかし、5月下旬、日中のカンボジアの暑さは、私の想像をはるかに超えていた。

(NEXT)

(BACK)


(カンボジア旅行記−2−

                                             
HOME > THE WORLD > Asia > Cambodia > (2)