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トルコ旅行記
2000年5月
文明の十字路・イスタンブール(1)


トラム(路面電車)の走る街並み

朝3時過ぎにカイロを飛び立ったトルコ航空機は、午前5時ごろイスタンブール・アタテュルク国際空港に到着。ここで私は友人の山内岳と合流し、イスタンブール市内行きのエアポートバスに乗り込んだ。朝日の中、マルマラ海を右手に見ながら、バスは市内へと向かう。岳は前日の夜イスタンブールに入っており、旧市街・スルタンアフメット地区にある彼のホテルにチェックインし、とりあえず昼まで寝ることにした。何しろ、ほとんど寝ていない。

昼過ぎ、気持ちのいい陽光がさす街へ二人で飛び出した。多くの人々が行きかう。だが、我々に声をかけてくる者は誰もいない。そう、イスタンブールでは、誰も我々の財布の中身に興味を持っていないのだ。そして、クラクションは鳴っていない。街は人々で賑わっているが、喧騒はない。混沌とした喧騒のカイロとはまるで別世界である。
街の雰囲気は、ヨーロッパ的でもあり、イスラム的でもある。トルコ国民のほとんどはイスラム教徒であるが、男性でヒゲをはやしている人は少ない。来ている服も、西洋風である。
街には、いたるところにモスクがあり、イスラム教が浸透していることを物語っている。

トプカプ宮殿入り口

まずは路面電車トラムに乗って、トプカプ宮殿へ向かう。
トプカプ宮殿は、オスマントルコ帝国時代、歴代のスルタン(国王)が居住していた、いわば王宮である。ボスポラス海峡を見下ろす高台にそびえており、対岸の新市街からもよく見える。広大な敷地の宮殿内には、当時のスルタンの強大な権力を示す数々のものが展示されている。
そして、ここから見るボスポラス海峡の美しいこと!深い青の海と、宮殿を囲む木々の緑とのコントラストがとてつもなく鮮やかで、イスタンブールの風景の中でもひときわ記憶に焼きついている。
トプカプ宮殿

トプカプ宮殿から見下ろすボスポラス海峡

このボスポラス海峡が、ヨーロッパとアジアを分けている。イスタンブールは、アジア側とヨーロッパ側に分かれている、まさに異質な両者が巡り合う場所なのである。

トプカプ宮殿から、アンカラ・エクスプレスの乗車券を購入するためにスィルケジ駅に向かった。明日の夜、我々はイスタンブールを後にし、寝台列車でアンカラに入り、カッパドキアへ行く予定である。
無事にチケットが取れ、エミノニュ地区を歩く。桟橋には船が横付けにされていて、そこではエミノニュ名物鯖サンドウィッチを売っている。すかさず1つ買って歩きながら頬張った。美味い。

サバサンドを手にポーズを取る岳

ガラタ塔から見るイスタンブールの街並み

ガラタ橋を渡って新市街へ入った。ガラタ塔の下にある喫茶店で、休憩がてらチャイ(紅茶)を飲む。ここトルコでも、人々は年がら年中チャイを飲んでいる。小さなグラスに熱い紅茶をたくさんの砂糖を入れて飲む。休憩にチャイ、仕事をしててもチャイ。
そうしているうちに再び腹痛に見舞われた私は、トイレに駆け込んだ。トイレは、いわゆるイスラム的なトイレである。白い便器は、和式便器のようにしゃがんで用を足すタイプで、足を置く部分がギザギザに加工されている。便器の横には水を入れた小さなオケが置いてある。用を足した後、このオケに水を汲んで、手で尻を洗うのである。
さて、ひとまず事なきを得た私は、岳と共にガラタ塔に登った。ガラタ塔は改装工事中であったが、塔に登ることはできた。ここからの景色がこれまた素晴らしかった。ボスポラス海峡・金角湾を挟んで、対岸の旧市街が手に取るように見える。さっき行ってきたトプカプ宮殿、ブルーモスク、アヤソフィア。今渡ってきたガラタ橋。そしてイスタンブールの茶色い屋根の家々。(ガラタ塔)


ガラタ塔を降り、再びガラタ橋を渡って旧市街側に戻り、アラブ人の多く住む地域にある騒然とした商店街、エジプシャン・バザールを冷やかして、夜ホテルのあるスルタンアフメット地区に戻った。夕食は、イスタンブールレストランという普通の食堂でとった。最も有名なトルコ料理、シシケバブ。羊肉を串に刺して焼いたものである。これも美味い。
こうしてイスタンブール1日目が過ぎ去った。腹痛は、まだ続いている。


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